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●5年ぶりにゴルフをプレイ。何でわざわざコロナ禍に危険を冒してまでゴルフをするのか・・・と疑問に思われたかもしれない。小生も無理をする気は無かった。ただ、来年以降も出来るかどうかの保証は無い。コロナが人類の希望通りに収束するとは思えない。もう一つは、自分の年齢と身体。折角ゴルフが出来る条件が整ったのだから、やれる時にやっておきたい、との判断。
復活プレイは今年初めに決断。2月にG友と会食しながら、ゴルフ再開談義を予約していた。だが、そろそろコロナが表面化。会食を3月⇒4月に延期し、結局は中止した。予定の店近くの居酒屋で感染クラスターがあったとの情報を聞き、中止は正解だった。電話相談に切り替え、ゴルフのプランニング。当初は春の予定だったが、初夏⇒お盆明け⇒9月とずれ込んでいった。なぜなら、上記で紹介している長野県「小海リエックス」で復活プレイしたかったから。日帰りの距離では無い。前泊が必要になるので、宿泊施設の選定やゴルフ場のコロナ対策の調査が条件になる。やっと全てが整ったのが9月初旬だった。
●5年間のブランクには理由があった。腰痛や体の痛みは勿論だが、新たな病気を発症したことで、ゴルフが出来ない体になっていた。一番大きいのは「頭位めまい症」。原因は、「耳石」が剥がれたことによるもので、特効薬無し。メニエール病ほど厳しい症状は無いが、平衡感覚が狂い、常にクラクラして酷い時は倒れる。実際、発病後、後ろに振り返った時に目が回り、ぶっ倒れた。ゴルフ場だと、それだけでは済まず、崖下に落ちる危険も。パットを打つ動作をすると吐き気がする。もう、ゴルフは諦めた。別の病気では、農作業で悪化した痔が一層酷くなり、クラブを振ると括約筋が活躍し、必ず下血をするようになった。辛いモノを食べても、お酒を沢山呑んでも、翌朝は必ず下血。だが手術は大変で、完治しなくて苦労している人も多いと聞くと、決心がつかない。
そんなことで、ゴルフとは完全に離れ、且つめまいや下血が怖くて、ビクビクおどおど生活していた。このまま細長く老後を過ごすのか、、、、。
打開したのは、痔の名医を見つけたこと。昨年の初夏、一大決心をして痔の手術をした。同時にめまい症も良化(カルシウム摂取の効果)。関係ないが、ピロリ菌の除菌も一発で成功した。指に出来た奇病=ガングリオンも手術して痛みが無くなった。こう書いていくと、病気のデパートで次から次に悪い所が出てくるが、いやいや、これが「老化」ということだ。人によって色々なパターンがあると思うが、小生は順番に発病するタイプ。しかし、一気に光明が見えたために、好きなこと楽しいことをして、太く短く生きようと決心できたのだ。まさか、コロナ地獄が待っているとは知らず・・・。
さあ、ゴルフの話を、と行きたいところだが、もう一つだけ新た壁が…。1ヵ月半前から練習を始動し、2〜3回は打ちっ放しで感覚を戻す予定だった。ところが、練習初日で腰に激痛が!・・・・休むために椅子に座ったら今度は立ち上がれなくなった。終わった、このまま続けると車椅子生活になるかもと恐怖を感じ、たった25球で練習を中止。早速、整形外科で診察・治療。骨や軟骨には問題なく、「筋肉の痙攣でしょう」との診断で、数日間治療しながら様子見。1週間経って痛みが軽減したので、ゴルフの予定は中止せず、但し1ヵ月間は腰痛体操&ストレッチと、背筋などの筋力トレーニングに終始した。幸い、痛みは殆ど軽減されたので、プレイ前日に現地の練習場で50球のみ打って、当日は腰にコルセットを装着したままプレイするという、もうギリギリの体で復活ゴルフに臨んだ。
●さて、前置きが長くなったが、プレイ当日。前日までは台風の影響で雨が降り続いていたが、一過で晴れ間が覗く絶好の天気。だが、コースに水溜りが多く残り、乗入れカートは使用不可。腰痛を抱えた人間には過酷な条件が加わった。早めに予約したので、朝一番スタート。後ろにギャラリーはほぼ不在で、プレッシャー無くティーショット。だが、5年振りの現実は甘くなかった。10年以上遡っても記憶にない「チョロ!」。2打目もチョロ、3打目でやっと球が上に上がった。1番ホールは5オンの3パットで8のダブルスコアー。前日にドライバーを2球しか打っていなかったため、球との距離感や自分のスイングプレーンがおかしくなっていたのだろう。もちろん久々ゴルフの緊張感も当然の要因。
果たして18Hもつのか、暗澹たる気分だったが、2H目のティーは及第点のショット。だが6番Iのセカンドはミスで、結局7のトリプル。3H目は名物ロングHで、ティーも2打もナイスショット。しかし100Yの3打目がミスでパーオンならず。4H目以降は山あり谷あり。アイアンは7番だけが好調で、140Yの池越えショートHは見事ワンオンしたり、苦手なホールはOBが出たり・・・。前半のハーフは58の大叩き、後半は体が慣れてきて、且つ腰のコルセット装着にも馴染んできて、50の無難なスコア。
●ドライバーは体が覚えており、1H目のチョロは別にして、8割がた成功。アイアンは7番だけ好調で、6番5番が全くダメ。7Wと5Wは180〜190YのショートHで成功したが、ラフやぬかるんだ芝からのショットがミス連発。そして肝心のアプローチは20〜30%の成功率。全盛期は、アイアンのキレと、アプローチでスコアを拾うゴルフで80台を出していた。それだけよく練習していたし、打ちっ放しで仮に300球打ったら、200球はアプローチを徹底的にやっていた。何も考えずに打てるよう、体に覚え込ませていた。状況によっての打ち方のコツを会得していた。全く練習できない今は、ザックリやトップの怖さが先に立つ。そして全盛期より体重が20s増加したので、腹が邪魔になったり、腰をクルリと回転させる技術が不可能になっていた。
今後、ゴルフが出来るかどうかは、1週間体の状態を見て判断しようと決めていた。腰や背筋は何とか持ち堪え、新たな部位の痛みが出ることは無く、腰痛が少し残る程度だった。勿論、指先の痛みとか、靴擦れによる足の爪が数カ所内出血していたりとか、それなりに問題はあったが、概ね大丈夫そうだ。今年の実戦は控えて、来年春以降に向けて筋力作りに励み、数回は練習場でスイング作りをしたり、課題の改善に努めたい。一応、復活の目処が立ったと宣言する!
尚、我がホームコースの「小海リエックス」だが、暫く行かない内に様変わりしたようだ。フロントに顔見知りは居なくなった。親しく会話していたキャディーマスターも退職して、雰囲気が変わった。新マスターは、愛想の無い人物で、部下たちの態度もイマイチ。前泊したコース隣接のホテルも、ホスピタリティを感じなかった。以前の好イメージの先入観があるからか、自分は四半世紀来のメンバーだという自負心が強過ぎるのか、とにかくサービスレベルが低いと感じた。コロナ対策も、最低限実施している印象で、自分が消毒グッズを用意しておかないと、モレがありそうだった。ゴルフ場のフロントやロッカーRは、ノーマスクで大声喋りの客が目立っただけに・・・。
リタイア・ゴルファーが週1回ゴルフに行って謳歌している・・・なんて話を聞くが、小生には程遠い話だった。また、60歳を越えてから一気に様々な病気、それも原因が「老化現象」である。なんとかしたくても、一種の諦めの気持が出てきて、心の老化現象もある。とにかく体が言うことを利かないと何もできない。まざまざと実感。まずは体力作り。漠然とトレーニングやストレッチをするのではなく、ゴルフの復活という目標に向かってやれば継続するだろうし、成果も期待できる。ひとつ、頑張ってみるか。
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