●「枝野や安住はなぜヘラヘラ薄ら笑いしている? 虚勢を張るな。野党を悪く言う前に、自分の足で各党に出向いて頭を下げるのが先決だろう!」=⇒TBSラジオを聴いて、久々に胸がスカッとした。夕方の帯番組「デイキャッチ」の水曜日、毎日新聞・夕刊編集長・近藤さんの開口一番だ。もう誰も言わなくなった、与党若手幹部への苦言。日本で政治評論をしている人物で、数少なくなったリベラルな人物、近藤氏。彼が出る水曜日は欠かさず聴いている。「小沢切りで本質が摩り替わっている」「仙石さんの物言いに危険思想を感じる」「菅さんの目はどこへ向いている?国民なんて嘘っぱちで、内ゲバと自分の存命だけ」・・・と、これまで毎週ズバズバ斬って、その理由をロジカルに解説してくれる。関西弁でソフトに聞こえるが、内容は手厳しく正義感に溢れる。冒頭の民主党首脳陣へのコメントも本音では⇒『この若造どもめ。お前ら汗をかいて泥を被って一から出直して来い。官房長官や国対委員長など、人間のワビサビが判らない政治家には100年早いわ!』ではなかろうか。様々な修羅場を潜った人間には、机上でふんぞり返って根回しさえも出来ない甘ちゃん政治家は許せないのだ。ただ、近藤さん、大の阪神ファンで吉本の著書も数多く出している御仁。笑いを交えながら評論するから、キツイ批判でも角が立たない。そして、大新聞でも「夕刊」となると、色々な意味で自由に言動できるのだろう。
しかし安住って奴は、実にいけ好かん男。なぜ民主党の反小沢議員は、人間的にもロクな奴がいないのだろう? まあ、スッカラ菅が史上最低の総理だから、類は友を呼ぶのだろう。安住は完全に「天に唾吐き」。予算通過が思うようにならないのは、元はと言えば昨夏に参院選で惨敗したことが要因。安住は選挙対策委員長だったはず。自分の責任だろう。誰に向けて威張っているのか、恥を知れ!
●同じTBSでもテレビの岸井さんには幻滅である。自民党政権時代は、この人の話を聞くために「サンデー・モーニング」を見ていた。見た目は「白髪のスーパーマリオ」だが、毎日新聞の論説委員で弁舌鋭い論客。決して喧嘩腰にはならず、しかし政治評論はシャープで解り易い。まさにTBSテレビの「良心」的存在だった。しかし、「反小沢」を主張してから躓いた(私の中では)。中道派のはずが、一面的な観点で小沢批判を繰り返すばかりで、例えば検察批判など軽く流す程度。大新聞の一員だから仕方が無いのかもしれないが、「菅政権」の擁護派に成り下がってしまったと私には見える。正直、威張り腐った張本(スポーツ)に嫌悪感を覚えるので、ここ半年ぐらいあまりチャンネルを合わせないが、それでも政治評論は気になるので頻度は少ないがたまにチラ見する。先日珍しく「親小沢派」の政治評論家が出ていた。新聞や週刊誌で徹底して菅政権を批判していた人物で、「今日は論戦になるぞ」とわくわくしていたら、とんだ肩透かし。その評論家は自分の著書を引用して(ちぇっ、宣伝か)、菅政権のマニフェスト公約違反を追及したが、なんだか場の空気に遠慮気味。すると、上座の重鎮的評論家が何をとち狂ったか、「過去の日本の政治で公約を守った歴史など無い!」とほざいた。遂にこの爺さん、頭がおかしくなったか、と耳を疑ったが、まあこの人は完全に終わった。きっと視聴者からのクレームが凄かったはずだ。凍りついた空気を暖める助け舟をMC関口が岸井さんに。すると冷静なはずの岸井さんも慌ててしまい、しどろもどろで菅政権を擁護していた。まだ前原が辞任する1週間前だったが、それでも予算審議で前に進めず、内ゲバを繰り返し、国民を裏切り続けて支持率が18%を切った「死に体」内閣と政党。こんな「茶番政権」を擁護し続ける岸井さんには、もう価値を感じない。あんたがマスコミのイエスマンでどうする?(というか、マスコミの一員だから、日本をダメにしている張本人の一人かも・・)
●しかし、小沢の怨念と存在は恐ろしい。関わった人間をみんな翻弄し、ダメにしている。親小沢になれば、政治家も評論家も肩身が狭くなる。反対に反小沢を標榜すれば、政治家は一人、また一人と、辞任していく&ダメになっていく&失脚していく。小沢切りに加担したTV番組や大新聞や評論家個人は、どんどん迷路に。冒頭で紹介した近藤さんではないが、問題の本質が摩り替わって、正しいことと間違ったことの区別が付かなくなっているのだ。ハーバード大ではないが、「日本政治の正義は何か」を講義してほしい(誰に?)。大問題の検察批判ができない(←小沢を有罪にしたいから)。菅政権の無能を熟知しながら批判できない(←小沢を肯定することになるから)。新聞が「こうすべき」と外交や経済の提案をしたいができない(←小沢が提唱することと似通ってくるから)。ことさら左様に、小沢切りをすることで本質を見失わざる得ない状況に。
しかし、なぜ小沢はここまで嫌われる? あくまでも私見だが、新聞記者たちの年齢と価値観に要因があると推察する。新聞社の幹部や論説委員たちの多くは団塊の世代。新聞記者になろうとする大学生の殆どは学生運動に参加した人材のはず。みんな左翼思想を勉強し、反体制的な価値観を持って新聞社に入社し働いた。そう、菅や仙石と同世代で、且つ反自民党の人たち。菅政権を擁護するのは、個人のの価値観として自然の成り行きか。現幹部の中堅時代(40代)は政治記者として第一線で活躍した。そのときに自民党の若き大幹部として立ちはだかったのが小沢幹事長。彼の人生で最も嫌な人間の時代で、最もマスコミ嫌いで記者たちを虐めぬいた時代。だから、前述の岸井さんはじめ現在新聞社の上層部の人は、中堅時代の小沢が憎くて仕方が無いのだ。あってはならない事だが、団塊世代の大新聞幹部たちが、日本に残された唯一の本物政治家(良くも悪くも)小沢に仕返しをしている構図。もしも小生の私見が事実なら、日本は馬鹿な国だ。
●「前原、なんで子供みたいにふて腐れて辞任会見している?」と、感じた。こんな未熟な男が次期総理候補なんて、とんだお笑い種であり、とんだ茶番である。まかり間違って東京都知事にそのまんま東が当選したら、東京から出れば少しは気が晴れる(?)が、日本国総理ではそうはいかない。そう簡単に国籍は移せない。それにしても、こんな議員が次代を担うなんて、与野党問わず日本には全く人財がいないことの証明だ。前述の40代後半の民主党若手幹部2人を加えて(3バカトリオ?)、まず人間教育からやり直して欲しい。松下さんの思想は、こんな人間の機微も判らない政治家を作るために塾を創ったのではないはず。「人は石垣人は城・・」の武田信玄から学び直すべきでは?
前原は如何にもエキセントリックで感情的になる怖さが抜けない。そして、「偽メール事件」のときから、殆ど変わっていないというか、成長していないように思える。民主党の若き党首時代の小泉擦り寄り、偽メール騒動から敵前逃亡、そして政権獲得後の国土交通大臣に。八ツ場ダムの初動対応の酷さと放ったらかし、日本航空再建の拙さ、我国の大切な企業=トヨタ自動車を援護せずに米国側に立って叱責(後日トヨタは無罪に)、新幹線輸出交渉の稚拙さ。外務大臣になった途端に尖閣問題勃発も仙石任せで、且つ対応の酷さ、北方領土は完全にロシアに舐められ交渉に行っても相手にされず、結局最後まで何の外交成果も挙げられず、一層日本は嫌われた始末・・・。これ、民間企業の幹部なら、途中の2,3項目段階で降格・左遷、外資系なら即刻クビである。こんな人材がリーダーになったら、日本が潰れるどころか、相手(外国の)を怒らせて侵攻される危険も。次期候補なんて、「ちゃんちゃら」である。
潔く身を引いた、と褒めているバカ評論家もいるらしい。例えば日本経済をダメにした張本人の一人=竹中がツイッターで評価していたと、田中康夫氏が新聞紙上で紹介。頷ける、類友だ。でも、火だるまを避けて、早期の逃亡説が有力。黒い献金問題が後日表面化するらしい。さもありなん。因果応報で、全て自分に返っている。「政治と金との決別」を最も強く標榜したクリーンな前原。今や「誠司(せいじ)と金の問題」と揶揄され、こいつも「天唾」。やっぱり若手3バカトリオなのだ。辞任会見を最初は冷静に説明していたが、質疑になって「いやいや辞任」「この程度ならいいだろう」・・的な態度がミエミエで、まるで子供がふて腐れて親に対応するような物言い。映像を見て思わず呟いた。「お前はガキか?!」。そして偽メール同様に、自己保身の機敏な逃亡は得意技だ。
それでも前原を次期総理に推しますか?
●世論調査の菅内閣支持率は、軒並み20%を割った。17%とか18%の数字を聞くと、正しく調査が行われていることが想像できる。でも実際はもっと低いと思う。なぜなら、電話調査で丁寧に回答してくれるのは、どうしても中高年や高齢者に偏るから。まあ、これはいい。過去との比較で評価するから、例えば10年前が似たような属性の対象者なら大丈夫。問題なのは、「インターネットの調査は対象が特殊だから」・・という風潮。もうそれは無いと思う。60代でも活用している人は増加した。新聞社は公表しないが、今日本の新聞離れは酷いらしい。情報の多様化との側面と同時に、公平性や客観性の無い新聞など読む気がしない、と購読を止める中高年が急増したと聞く。インターネット調査が特殊ではなく、恣意的にしか調査実施しない各新聞社やTV局のほうが問題ではないか? 調査対象属性もろくに公表せず、これが日本の平均的なデータと胸を張るが、実は偏りがある。視聴率と同じだ。「次期総理候補」の1位が小沢になってから、一切公表しないし、二度とその調査をしなくなった。前原が人気なんて言っているが、昨暮れから順位はガタ落ちで、国民も解ってきている。プロバイダーが毎日色々なネット上調査をして結果を流しているが、小生が感じる限りでは、今最も冷静でまともな調査データが出るのはインターネットだと。
いずれにせよ、各新聞社が個別に調査するのは止め、米国のように2,3社のリサーチ専門会社が実施する形式に変更すべき。恣意や主観や大マスコミのエゴを完全排除するために。
(敬称略)
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