言いたい放題のテーマ
このページは、世の中の動きに対して好き勝手に述べますが、あくまでも私個人のストレス発散の場。少しぐらい判断や価値観が違っていると思いますが、気にせず論じていきます。大目に見てやってください。尚、テーマは以下の観点。新たに更新した項目にはマークが付いています。見出しをクリックすれば、そこに飛びます。
   5/28更新東日本大震災から2ヵ月半経って・・
 スッカラ菅と猪八戒のニヤケ顔  ●現実社会を超えられない映画
 小沢さん、だからあんたは嫌われる  リベラルな政治評論家が減少
 ●メディアを骨抜きにするO氏の恐怖  ヘンなのに黙認している14のこと
 凱旋門賞への挑戦秘話  小沢起訴の黒幕は誰か?
 魁皇の花火とナニコレ珍百景  香川は日本サッカーの救世主?
 小沢イチローの逆襲はあるのか  最近観た映画の評論
 大物芸人司会者はみんな不要  史上最も素敵な武器フェイスブック

ビッグウェイの言いたい放題=好き勝手に論じます
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2011年5月28日(土)  東日本大震災から2カ月半・・
菅という男、東電という会社、保安院という組織、日本という国の・・

ツイッターを始めたので、この「言いたい放題」を書く気にならず、今回は久々の記入。とにかくタイムリーに発言したかったので、ツイッターへの加入は正解だった。また思わぬ副産物があって、発信よりも「受信=情報収集」に意外な効果があったこと。複数のジャーナリストのツイートで、一般の日本人が聞けない裏話が聞けたことは有意義だった。つまり、真実の話を聞けたということ。ただ、当初の熱がそろそろ醒めたので、これまでの2ヵ月半を整理する意味でも、ここに戻ってきた。何を言いたい放題するかって? もちろん大震災以降の政府や東電のことである。今の国民には、それが最優先課題。まずは「スッカラ菅」から。

菅という男。

・もう、こんな奴について語りたくない。TVの映像は即チャンネル変更、週刊誌の記事も読まなくなった。しかし悲しいかな、日本人にとって、この男を避けて通れない。よくもまあ、史上最大の災害時に史上最悪の宰相を与えられたものだ。「最小不幸社会を作るなんて意味不明な宰相で、我々日本人は最大不幸だ」なんて冗談で言っていたことが、本当になってしまった。まさに地球人が震撼する出来事が、天災+人災で起き、且つ現在進行形。人災の最大責任者は誰もが認める人物⇒その名は菅直人。大震災後の対応や福島原発への対処がそれなりに上手だたったら、誰もここまで批判しない。あまりにも酷過ぎた。世界中に恥を晒した。今世界は、「お願いだから日本の総理よ代わってくれ」と祈っている。311の翌日に皆の反対を押し切って、福島第一原発を視察して初動対応を邪魔し、返す刀で東電本社に乗り込んで、「俺は原子力に詳しいのだ、このままでは東日本が潰れる!」と叫んで、2時間ずっと怒鳴りちらしていた、との記事を読んで直感した。こいつがリーダーである限り日本が潰れる、被災者の対応は遅れるし、福島原発は当分収束しないな・・・と悪い予感がした。きっと多くの日本国民がそうだろう。

・大津波の恐ろしい映像が次々に放送される、恐ろしい大規模な余震が続く、地震被害のない首都圏が電車全停止で帰宅難民パニックに陥る、通信網は停止、翌日から万人単位の行方不明報道、そして福島原発の水素爆発。しかし肝心の国家リーダー自身がパニック言動。東電も、保安院も、枝野も、みんな嘘の情報ばかり(実際は情報を掴んでいない)。震災後の最初の1週間で、だいたいが判った。そして皆が抱いた悪い予感が、結局のところ2ヵ月半経っても、残念ながら的中。何も進んでいない・・に等しい。被災者に二次被害が起きず、被災者支援が進み、復興の足掛かりを作るにはどうすればいいのか?⇒答えは一つ。菅を替えること。次は誰でもいい。菅以外なら前に進む。
・さて、菅とい男を評するには「リーダー論」でのチェックが適切か。ちょっとやってみた。

<良いリーダーの条件=10ポイント!>
1.決して感情的にならない。トラブルの時ほど冷静に
2.部下を人前で叱らない。感情に任せて怒るなんてもっての外。叱るなら陰で叱れ
3.部下に責任を負わせない。責任はリーダーの自分が全て負うべき
4.何でも自分でやろうとしない。自分で思っているほど才能は無い
5.リーダーに求められるのは正しい判断力。実務は部下に任せて、判断をすればいい
6.人を信用できない人間はリーダーになれない。まずは部下を信用せよ
7.組織で仕事をする場合は、組織構造作りから始める
8.確かにイエスマンを周りに集めると気がラクだ。しかし反対に、正しい情報や問題・課題が一切上がってこなくなる⇒裸の王様に。嫌でも敢えてノーマンを
9.自信がないこと(仕事の分野)は素直に認め、どんどん任せていく勇気
10.部下や下部組織の成功こそが自分の手柄であると認識せよ

――さて、どうだろう? これはサラリーマンが20代後半に受ける社員研修の一つだ。菅はどの程度実行できているだろうか。アキカン(菅)だから、ゼロだって? それが事実なら日本は恐ろしい事態を招く。他にも思いついたが、リーダーというのは「顔つき」「表情」も大事だと今回再認識。強く振舞うべき会見で涙目、悲しみを分かち合い勇気づける被災者訪問でニヤニヤ。ここは慈愛を含みがら厳しい表情だろう。その点、天皇・皇后は流石だ。救われた。また国会答弁の自己保身丸出しの言い訳もさることながら、野党の質問を聞いている時の表情が驚き。まるで小学生が不貞腐れたような表情。これが全てを物語っている。要するに菅は「子供」なのだ。一刻も早くリーダーを替えねばならない。我々国民の手で動かさねばならない。これについては、最後にもう一度触れる。

東電という会社。

・当初は大震災による被害者だと思っていた。なにしろ普段の生活でお世話になっている「公共料金」だから。しかし、実態が明らかになってくると、どうやらこの企業はスッカラ菅政権と一緒で「無能」だぞ、原子力という「怪物」を全くコントロールできない組織ではないか…と気づき始めた。そして今、誰も東電に同情し、信用する国民はいなくなった。原発事故は完全に東電の「人災」だと、みんな確信している。福島原発を鎮静化させる目処は全く立っていない。「工程表」なんて絵に描いた餅。仕方なく作っただけ。保安院、官邸、東電と、各所バラバラの情報が垂れ流され、どこも責任も危機感も無い発表。保安院は1人に一本化されたが、東電は色々な担当者が入れ替わり立ち代わり。そして、どいつもこいつも、なんであんな他人事のような喋り方で、国民の感情を逆撫でするのか? 尚且つ、ここにきて、やっとメルトダウンを認める有り様。水素爆発の数日後には多くの人が可能性を語っていたのに、2カ月半経ってやっと「確認しました」・・だと。米国からのロボットをいち早く借りれば、いや、宇宙服を着た決死隊が行けば、2カ月前に状態を認識し、違う対策を取れたはず。どうせ水で冷やすだけだろう・・・かもしれないが、それでも高濃度の放射性物質を大気に陸に海に大量に垂れ流す(撒き散らす)ことは無かったはずだ。こっそり流している海への汚染水。この段階で「終わった」と確信した。地球の一部が死んでいくと思う。デタラメかマダラメか知らないが、この人物と官邸の「言った言わない⇒即訂正」事件なんて、絵に描いたようなバカバカしさ。いずれにせよ、情報の隠ぺい、小出しにする、嘘の情報を流す、そして自分たちも正しい情報を掴んでいない。実はこれは犯罪行為。法律で、原子力関係だけは全ての情報開示が義務づけられている=『原子力災害特別措置法』。いずれ後年、断罪されるだろう。政治家も東電も保安院も原子力安全委員も、関わった人間を裁判にかけ、法律違反者は刑務所に入ってもらう。

・それにしても日本の電力会社というのは、酷い構造だ。民間とは名ばかりで、完全に国営。もちろん原子力発電は国策。だから企業体質が最悪なのだ。とにかく競争企業がゼロ。こんな民営企業ってあるか? なんかの理由をつけて値上げし放題。平均給与は高く、幹部や役員は超高給取り。国策に関わった政治家、ゼネコン、大学、学者、大マスコミ、銀行、株主と、みんなが絶対に損をせずに儲かる仕組み。例えば、3/12からテレビに出続けた特に東大の教授たちが、なぜ口を揃えて「安全です」「直ちに人体に被害が無い」「メルトダウンしていない」「構造的に爆発しない」・・・とかなんとかで、安全を宣伝しまくったか?⇒つまり東大は東電の「御用大学」であり「御用学者」なのだ。毎年何億円もの支援や研究費の援助をしてきたと聞く。原子力発電所を作るたびに大学・学者との関係は深まっていく。ではマスコミはどうだ? 不思議なことにNHKだけが厳しい追及で(当時は水野解説員が評判に)、なぜか民放各社は弱腰というか擁護派。理由は簡単。東電が最も広告料の多い大スポンサーだから、何も言えね〜。凄いぞ東電、完全包囲網だ。それでいて社長は病気入院で逃げ口上。自分たちも震災の被害者面して、国民に一切の謝罪なし(暫くは)。驚いたのが計画停電。突然の通達で、首都圏民大パニックなのに、よく判らなければHPを見てくれ・・だと。初日にたまたま見てしまたテレ朝の報道ステーションのバカ古館が「これも国民として痛みを分かち合ってください」とぬかした時には怒り心頭した。天皇陛下の言葉ならまだしも、古館ごときに言われる筋合いはないと、その後一切この番組を見なくなった。&もちろん東電にも超怒り! 民間企業なら「福島原発の停止により供給できる電力が不足しております…云々。誠に申し訳ございませんが一部の地域で・・・」てな感じで、まずは丁寧なお詫びと謝罪から入るのが常識。こいつらの体質が「国民に電気を提供してやっている」との大前提があるから、一事が万事において「お役所仕事」の極み。だが、この愚行に対して電車関係も黙ってはいなかった。JRも私鉄も、ソク電車停止にして対抗した。それがいいかどうかは別にして、他業種も「東電の好きなようにはさせないぞ」と。

・しかし、国営的になると、何であんなふうに「お役所仕事」になって「顧客中心」のこの字もなく、幹部や関係者は「官僚的」な態度をとるのだろう? 自分たちは、ぬくぬくと東京の安全な場所に座って、原発事故処理の下請けの会社や契約社員を劣悪条件でこき使っているところ。一方で避難住民への賠償金対応は、すぐ国や銀行に泣きつく体質。まずは自己資本や自己組織の切り崩しをやってからの話だろう。例えば、日本全国に何兆円もの資産(主に保養所や研修所の不動産)があるのだから。この東電って奴は「官僚組織」と全く一緒であることがハッキリした。天下り、莫大な資産の保有、自己保身の構造が出来上がっている・・などなど。東日本と西日本で周波数が違う問題にしても、いつでも統一できるはず。しかし統一するには莫大な費用と手間がかかるというが、では何がどう大変か、その説明は聞いたことが無い。

保安院という組織。

・これが得体のしれない組織なのだ。あまり知らない組織についてとやかく言うつもりはないが、要するに親戚関係の組織構造で、本来の役割を全然果たしていないことだけは明白のようだ。東京電力、原子力安全委員会、保安院、そして官邸=政府と組織体があって、皆が福島第一原発の対応を行ってきた。しかし、親戚関係とはいいながら、それぞれがバラバラに好き勝手に動き情報を発信し、国民を大混乱に陥れ、事態は悪化の一途を辿っているのだ。なんだろう・・、確かに親戚らしい関係かも。血は繋がっているが、別にまとまりがいいわけではない。「会」も「院」も主要人物は天下り。本来の立場は「安全管理・危機管理」。だが、政府も含めて原発推進で持ちつ持たれつの関係。しかし、本当の役割は東電を監視・指導すること。そして、まさに今回のような最大危機にこそ、機能と役割を発揮するために存在する組織。だが、実態はその反対。東電を守るために擁護し、情報の二転三転は当たり前、政府の発表とも食い違う、それ以前に正確な情報を把握しているのかどうかも定かではない・・。発表者も、危機感のかけらも感じない他人事。そして、全てにおいて問題を小さく少なく見せようとする体質。これが結果的に「隠蔽」に繋がっているのだ。

・この国には
「危機管理」は存在しなかった。原発設備は寿命30年なのに40年以上使っていた・・、危機対応マニュアルは存在するが、その通りに動いていなかった・・、マニュアルも非常に制度が低く事故想定も甘かった・・、事故の問題解決に関する機材や設備も不備が多かった・・、そして何より「原子力緊急事態宣言」が発令され「原子力災害特別措置法」が適用されるのに、熟知している人材は官邸に誰もいなかった・・。勿論これまで50年間原発推進してきた自民党の責任は甚大である。しかし同時に、時のトップは菅。毎日、相手構わず怒鳴り散らして、緊急事態の行動マニュアルや法律を無視して好き勝手な言動でここまできた総理大臣の責任も甚大。菅の存在こそが日本の危機管理のなさを露呈した最大の象徴。後年、A級戦犯として一番に断罪されるべきである。昨今の国会で既に嘘の証言をして、どんどん自分の首を絞めているが・・。

日本という国とは・・。

・大震災後のニュース映像で、避難所で文句も言わず整然と並んでいる日本人の姿を見て、全世界のメディアが絶賛の嵐。なんて素晴らしい国民性だろう・・と。暴動や犯罪は一切起こらず、家族が災害で行方不明になっても我慢強く耐えている。自分の国だったらありえない。凄い民族だ・・と。我々も同じ国民でありながら同様の感情を持ち、且つ毎日涙なくしては見られない映像だった。多分に東北人特有の我慢強さもあると思うが、基本的には日本民族全体ののDNAだろうと思う。しかし、その称賛が徐々に変化。外国メディアは苛立ちを隠せなくなった。なぜ怒らないのか? なぜデモをしないのか? 政府や東電のまずい対応の所為で福島原発の放射能パニックが拡大しているのに、なんで日本人は許すのか・・と。う〜む、考えてみれば称賛も疑問も根っ子は同じこと。自己主張せず、他人と違うことをして目立たない。決められたことは「お上」に従い、我慢強くやり抜く。それによって全体の調和が保たれる。島国・日本人の特性と言ってしまえばそれまでなのだが、静かで従順な国民性だからこそ、大東和戦争は一部のバカな指導者(?)のために一気に軍国主義に走ってしまった、とも言える。

マスコミの大罪も忘れてはならない。特に大マスコミと言われる大手新聞社とその系列テレビ局たち。原発に関する情報は、NHK以外の民法は東電の「御用マスコミ」。御用学者を出演させては、安全宣言。大スポンサーの東電に対する批判めいたコメントは一切なし。NHKだって利害関係がないから冷静な問題の指摘をしただけであって、たまたま水野解説員がいたから目立っただけ。別にNHKが特別に素晴らしい報道をしたわけではないが、ただ意外に政府批判を平気で言う論説員、解説員がいたのも事実。その意味ではNHKをちょと見直したし、テレ朝の報ステを見るのを止めて、9時からのNHKを見ていたから、確かにMCは古館なんかより遥かにまともだと感じだ。
 要するに、「こだま枝野」の会見や東電&保安院の会見で、マスコミ記者たちの質問を聞けば今の日本の実態というか、レベルの低さが手に取るように解る。誰一人として鋭い質問・厳しい指摘をしない。いや、フリーのジャーナリストが稀に質問しても、テレビでは絶対にカットされ国民の目には触れない。本当に
「新聞記者」が聞いて呆れる。あの昔の反骨精神や体制批判やスクープを出し抜く根性は何処へ行ったのか? みんなが記者クラブに胡坐をかいたイエスマンばかりだ。お蔭で、週刊誌に頼らざるをえなかった。週刊誌はゴシップネタや信用ならない記事の代名詞のように捉える人もいるだろうが、いまや信用できる情報が得られるメディアになった。つまり「利害関係」がなく、政府を批判するスタンスだから、表に出ない正しい情報が得られるかも・・・との逆説。一時、1週間に5〜6誌買っていた。

・もう世論調査をマスコミ各社が勝手に実施することを禁止すべきだ。政権の支持率はもとより、「原発は仕方がないが60%」・・等という、まるで意味不明な調査結果まで出す始末。おいおい、ちょっと待て!・・だ。お前ら、記事を書くために、そのネタとして調査しているのか? 原発の維持か減少かなんて世論調査は、素人が勝手に実施してはならず。日本の原発政策とその実態を殆ど知らない中高年に、突然電話して矢継ぎ早に言ってくる選択肢に回答するなんて、適性なリサーチではない。なぜ「中高年」かって? ちゃんと答えてくれる属性だから。なぜ電話って知っている? それは私も調査を受けたことがあるからだ。勿論キチンと面接調査している機関もあるが、滅多にない。急ぐときは必ず電話リサーチなのだ。電話調査でも、本来的には郵便かFAXで各質問の選択肢を確認したうえで電話調査すべき。現状はマスコミ各社が自分たちの都合のいい調査結果を得るために実施。調査の素人が、恣意的で、属性や調査法を明らかにせず、ある種「ねつ造」に近い情報を集計して、自分たちのシナリオにそって「ソース」として使う構図。異常だ。民主主義の近代国家にほど遠い、戦前の「大本営」と同じだ。
 世論調査は、米国のように専門のリサーチ会社(例えば3社)しか実施できず、データは調査会社の実施法による差異のみ。マスコミ各社によってデータが5〜10%違ったり、都合のいい設問はできないように。とにかく、色々に大マスコミの好きなようにさせないため、法律で規制しなければならない。

ツイッターを始めて解った我がHPの限界。

・ツイッターは、我が見識を深めるには非常に役立った。冒頭で述べたが、当初始めた目的は発信したいから、ストレスを発散したかったから。これはいきなり効果大。震災の数日後から、毎日感じる怒りを何回も書き込んだ。このHPと違い、タイムリーに他人に読んでもらえる。しかも呟く制限が「140文字」だから、簡潔に文章をまとめる訓練にもなった。そして徐々に解ってきたのは、裏話がいくらでも聞けるという効果。フリーのジャーナリストが出席した東電の記者会見の生々しい舞台裏、もちろん一般人でも様々な見識を披露してくれる。発信を目的に始めたが、受信=情報収集が主流に変化していった。そして趣味の世界でも、新たな発見。例えば「富士山」をアピールしている人は、富士吉田市や山中湖畔に住んでおり、毎日綺麗な富士の写真をアップして紹介。勝てない(勝ち負けという意味ではなく、合の手)。政治家や評論家が自分のブログを更新したら、ツイートにアドレス添付。それをクリックしたら、即新作というか新たに書き込んだ文章や写真が出てくる。なるほど、だからブログって、表紙INDEXもなく常に最新がアタマにくるようになっているのか・・・と感心。まあ、それは結果論かもしれないが、要するに人のブログやHPをわざわざ毎回見に行かない。しかし、ツイートを読んだついでにクリックして即読みたい部分が出てくるなら、何分かは時間を割く。その関係がやっと判った気がする。
・実はフェイス・ブックも一応登録したが、ちょっとこれは使っていない。つまりツイッターだってそうなのだが、このソーシャル・メディアを双方向で上手に使うことがイマイチ自分にはできないからだ。インターネットで友達を増やす・・・ってヤツがどうもまだ馴染めない。ただ、今のHPの使い方だけでは、確かに勿体ないことがツイッターを始めたことでよく判っただけでも意味はあったか。まあ、手始めに、我が競馬予想ページの更新紹介や富士の写真アップなどで、気後れせずにやってみることで道は開けるでしょう。

さて、今回は長々と書いたが、2ヵ月半の集大成として述べてみた。もう小沢がどうだとか、菅を降ろしても次がいないだとか、“女子供”に限って言う「こんな時期にトップを替えるのはよくない」とか、そんな戯言はどうでもいい。無能で、この期に及んでも被災者の命よりも自己保身が大事な「大馬鹿首相」では、この日本という国家が潰れる、という事実だ。66年前に世界で唯一「原爆」を落とされ、今度は自分たちの手で「原子力」という怪物に振り回されて放射線を撒き散らし、全世界を恐怖のどん底に陥れている国=日本。なんでこんな時に、史上最低の宰相なのか? これでは今回の大震災で亡くなった何万人もの方が浮かばれない。二次被害者が何千人も出る危険が待っている。今すぐ東電から事故処理の判断機能を取り上げ、世界の英知を結集した「石棺閉じ込めチーム」を決断すべき。もう東電には収束能力は無い。「石棺」がいいかどうかは別にして、全ての最優先事項は「原発の暴走停止」のみ! 他はやらなくていい。菅以外なら誰でも決断できる。アホでなければ誰でもいい。

 でも内閣不信任案が否決されたらどうする? その時は我々国民が動くしかない。ネットで菅批判を書きまくり、国会議事堂前に10万人規模で集結して、菅退陣を迫ればいい。静かで我慢強い国民も、やるときはやることを見せる。これしかない。正直、小沢なんて期待しない。どんな事情があるにせよ、被災後1週間以内に地元に行かない政治家・・・、この男も不要。もしも小沢の師匠である田中角栄だったら、どんな行動をとったであろうか。少なくとも3日以内には地元の現地に飛んで、助かった被災者と一緒に涙を流したことであろう。その「人間力」こそが角栄の魅力であり、未だに歴代総理で1番人気の理由だと想像する。小沢はそれができないから、フィクサー止まりであり、最後までトップになれない(だろう)要因だ。

・最後に一つ言い忘れていた。日本という国には、ロクな人材がいないと改めて痛感。与党、野党含めて全ての政治家は勿論のこと、TVのキャスターやコメンテーターや色々な分野の評論家、政治記者、作家、タレント・・・、その他諸々に今回の震災以降、様々なメディアに出て(または文章を寄稿して)いる人材たち・・・、みんな五十歩百歩。誰も尊敬に値する人物は存在しなかった。

(敬称略)
2011年4月2日(土)
ツイッターを始めました

3・11以来、スッカラ菅や政府、そして原発事故の東電に対しての怒りが爆発し、今まで以上に世の中に発信したくなった。しかし、この「言いたい放題」では物足らない。とりわけ、言いたい時にタイムリーに発信できない。そこで、思いついたのが「ツイッター」の存在。仕組みはさっぱり判らないが、フェイスブックやミクシーも含めたソーシャル・ネットをそろそろ始めてみようと考えていた矢先。今は、とにかく思い立った時に喋りたい。被災地の様子や原発の放射能映像をTVで見た時に、直ぐ書き込みたい。それには「ツイッター」がいいと判断して加入。暫くは「言いたい放題」よりも「ツイッター」で喋ることにしました。以下をクリックすると私の書き込みを読むことができます。
【大橋さんのツイッター
←クリックしてください。
まだシステムを上手に使いこなしておらず、殆ど自分が一方的に喋って(呟いて)います。私が書き込んだものと、気になってチェックした人の呟きが一覧で出てきます。向こう1ヶ月ぐらいは、どんどん書き込む予定なので、興味があれば読んでください。その後、震災も落ち着けば、こちらの「言いたい放題」への書き込みなど上手に併用しながら使えるようになるでしょう。

2011年3月10日(木)
リベラルな政治評論家がどんどん減少する日本・・

枝野や安住はなぜヘラヘラ薄ら笑いしている? 虚勢を張るな。野党を悪く言う前に、自分の足で各党に出向いて頭を下げるのが先決だろう!」=⇒TBSラジオを聴いて、久々に胸がスカッとした。夕方の帯番組「デイキャッチ」の水曜日、毎日新聞・夕刊編集長・近藤さんの開口一番だ。もう誰も言わなくなった、与党若手幹部への苦言。日本で政治評論をしている人物で、数少なくなったリベラルな人物、近藤氏。彼が出る水曜日は欠かさず聴いている。「小沢切りで本質が摩り替わっている」「仙石さんの物言いに危険思想を感じる」「菅さんの目はどこへ向いている?国民なんて嘘っぱちで、内ゲバと自分の存命だけ」・・・と、これまで毎週ズバズバ斬って、その理由をロジカルに解説してくれる。関西弁でソフトに聞こえるが、内容は手厳しく正義感に溢れる。冒頭の民主党首脳陣へのコメントも本音では⇒『この若造どもめ。お前ら汗をかいて泥を被って一から出直して来い。官房長官や国対委員長など、人間のワビサビが判らない政治家には100年早いわ!』ではなかろうか。様々な修羅場を潜った人間には、机上でふんぞり返って根回しさえも出来ない甘ちゃん政治家は許せないのだ。ただ、近藤さん、大の阪神ファンで吉本の著書も数多く出している御仁。笑いを交えながら評論するから、キツイ批判でも角が立たない。そして、大新聞でも「夕刊」となると、色々な意味で自由に言動できるのだろう。
 しかし安住って奴は、実にいけ好かん男。なぜ民主党の反小沢議員は、人間的にもロクな奴がいないのだろう? まあ、スッカラ菅が史上最低の総理だから、類は友を呼ぶのだろう。安住は完全に「天に唾吐き」。予算通過が思うようにならないのは、元はと言えば昨夏に参院選で惨敗したことが要因。安住は選挙対策委員長だったはず。自分の責任だろう。誰に向けて威張っているのか、恥を知れ!

同じTBSでもテレビの岸井さんには幻滅である。自民党政権時代は、この人の話を聞くために「サンデー・モーニング」を見ていた。見た目は「白髪のスーパーマリオ」だが、毎日新聞の論説委員で弁舌鋭い論客。決して喧嘩腰にはならず、しかし政治評論はシャープで解り易い。まさにTBSテレビの「良心」的存在だった。しかし、「反小沢」を主張してから躓いた(私の中では)。中道派のはずが、一面的な観点で小沢批判を繰り返すばかりで、例えば検察批判など軽く流す程度。大新聞の一員だから仕方が無いのかもしれないが、「菅政権」の擁護派に成り下がってしまったと私には見える。正直、威張り腐った張本(スポーツ)に嫌悪感を覚えるので、ここ半年ぐらいあまりチャンネルを合わせないが、それでも政治評論は気になるので頻度は少ないがたまにチラ見する。先日珍しく「親小沢派」の政治評論家が出ていた。新聞や週刊誌で徹底して菅政権を批判していた人物で、「今日は論戦になるぞ」とわくわくしていたら、とんだ肩透かし。その評論家は自分の著書を引用して(ちぇっ、宣伝か)、菅政権のマニフェスト公約違反を追及したが、なんだか場の空気に遠慮気味。すると、上座の重鎮的評論家が何をとち狂ったか、「過去の日本の政治で公約を守った歴史など無い!」とほざいた。遂にこの爺さん、頭がおかしくなったか、と耳を疑ったが、まあこの人は完全に終わった。きっと視聴者からのクレームが凄かったはずだ。凍りついた空気を暖める助け舟をMC関口が岸井さんに。すると冷静なはずの岸井さんも慌ててしまい、しどろもどろで菅政権を擁護していた。まだ前原が辞任する1週間前だったが、それでも予算審議で前に進めず、内ゲバを繰り返し、国民を裏切り続けて支持率が18%を切った「死に体」内閣と政党。こんな「茶番政権」を擁護し続ける岸井さんには、もう価値を感じない。あんたがマスコミのイエスマンでどうする?(というか、マスコミの一員だから、日本をダメにしている張本人の一人かも・・)

しかし、小沢の怨念と存在は恐ろしい。関わった人間をみんな翻弄し、ダメにしている。親小沢になれば、政治家も評論家も肩身が狭くなる。反対に反小沢を標榜すれば、政治家は一人、また一人と、辞任していく&ダメになっていく&失脚していく。小沢切りに加担したTV番組や大新聞や評論家個人は、どんどん迷路に。冒頭で紹介した近藤さんではないが、問題の本質が摩り替わって、正しいことと間違ったことの区別が付かなくなっているのだ。ハーバード大ではないが、「日本政治の正義は何か」を講義してほしい(誰に?)。大問題の検察批判ができない(←小沢を有罪にしたいから)。菅政権の無能を熟知しながら批判できない(←小沢を肯定することになるから)。新聞が「こうすべき」と外交や経済の提案をしたいができない(←小沢が提唱することと似通ってくるから)。ことさら左様に、小沢切りをすることで本質を見失わざる得ない状況に。
 しかし、なぜ小沢はここまで嫌われる? あくまでも私見だが、新聞記者たちの年齢と価値観に要因があると推察する。新聞社の幹部や論説委員たちの多くは団塊の世代。新聞記者になろうとする大学生の殆どは学生運動に参加した人材のはず。みんな左翼思想を勉強し、反体制的な価値観を持って新聞社に入社し働いた。そう、菅や仙石と同世代で、且つ反自民党の人たち。菅政権を擁護するのは、個人のの価値観として自然の成り行きか。現幹部の中堅時代(40代)は政治記者として第一線で活躍した。そのときに自民党の若き大幹部として立ちはだかったのが小沢幹事長。彼の人生で最も嫌な人間の時代で、最もマスコミ嫌いで記者たちを虐めぬいた時代。だから、前述の岸井さんはじめ現在新聞社の上層部の人は、中堅時代の小沢が憎くて仕方が無いのだ。あってはならない事だが、団塊世代の大新聞幹部たちが、日本に残された唯一の本物政治家(良くも悪くも)小沢に仕返しをしている構図。もしも小生の私見が事実なら、日本は馬鹿な国だ。

前原、なんで子供みたいにふて腐れて辞任会見している?」と、感じた。こんな未熟な男が次期総理候補なんて、とんだお笑い種であり、とんだ茶番である。まかり間違って東京都知事にそのまんま東が当選したら、東京から出れば少しは気が晴れる(?)が、日本国総理ではそうはいかない。そう簡単に国籍は移せない。それにしても、こんな議員が次代を担うなんて、与野党問わず日本には全く人財がいないことの証明だ。前述の40代後半の民主党若手幹部2人を加えて(3バカトリオ?)、まず人間教育からやり直して欲しい。松下さんの思想は、こんな人間の機微も判らない政治家を作るために塾を創ったのではないはず。「人は石垣人は城・・」の武田信玄から学び直すべきでは?
 前原は如何にもエキセントリックで感情的になる怖さが抜けない。そして、「偽メール事件」のときから、殆ど変わっていないというか、成長していないように思える。民主党の若き党首時代の小泉擦り寄り、偽メール騒動から敵前逃亡、そして政権獲得後の国土交通大臣に。八ツ場ダムの初動対応の酷さと放ったらかし、日本航空再建の拙さ、我国の大切な企業=トヨタ自動車を援護せずに米国側に立って叱責(後日トヨタは無罪に)、新幹線輸出交渉の稚拙さ。外務大臣になった途端に尖閣問題勃発も仙石任せで、且つ対応の酷さ、北方領土は完全にロシアに舐められ交渉に行っても相手にされず、結局最後まで何の外交成果も挙げられず、一層日本は嫌われた始末・・・。これ、民間企業の幹部なら、途中の2,3項目段階で降格・左遷、外資系なら即刻クビである。こんな人材がリーダーになったら、日本が潰れるどころか、相手(外国の)を怒らせて侵攻される危険も。次期候補なんて、「ちゃんちゃら」である。
 潔く身を引いた、と褒めているバカ評論家もいるらしい。例えば日本経済をダメにした張本人の一人=竹中がツイッターで評価していたと、田中康夫氏が新聞紙上で紹介。頷ける、類友だ。でも、火だるまを避けて、早期の逃亡説が有力。黒い献金問題が後日表面化するらしい。さもありなん。因果応報で、全て自分に返っている。「政治と金との決別」を最も強く標榜したクリーンな前原。今や「誠司(せいじ)と金の問題」と揶揄され、こいつも「天唾」。やっぱり若手3バカトリオなのだ。辞任会見を最初は冷静に説明していたが、質疑になって「いやいや辞任」「この程度ならいいだろう」・・的な態度がミエミエで、まるで子供がふて腐れて親に対応するような物言い。映像を見て思わず呟いた。「お前はガキか?!」。そして偽メール同様に、自己保身の機敏な逃亡は得意技だ。
 それでも前原を次期総理に推しますか?

世論調査の菅内閣支持率は、軒並み20%を割った。17%とか18%の数字を聞くと、正しく調査が行われていることが想像できる。でも実際はもっと低いと思う。なぜなら、電話調査で丁寧に回答してくれるのは、どうしても中高年や高齢者に偏るから。まあ、これはいい。過去との比較で評価するから、例えば10年前が似たような属性の対象者なら大丈夫。問題なのは、「インターネットの調査は対象が特殊だから」・・という風潮。もうそれは無いと思う。60代でも活用している人は増加した。新聞社は公表しないが、今日本の新聞離れは酷いらしい。情報の多様化との側面と同時に、公平性や客観性の無い新聞など読む気がしない、と購読を止める中高年が急増したと聞く。インターネット調査が特殊ではなく、恣意的にしか調査実施しない各新聞社やTV局のほうが問題ではないか? 調査対象属性もろくに公表せず、これが日本の平均的なデータと胸を張るが、実は偏りがある。視聴率と同じだ。「次期総理候補」の1位が小沢になってから、一切公表しないし、二度とその調査をしなくなった。前原が人気なんて言っているが、昨暮れから順位はガタ落ちで、国民も解ってきている。プロバイダーが毎日色々なネット上調査をして結果を流しているが、小生が感じる限りでは、今最も冷静でまともな調査データが出るのはインターネットだと。
 いずれにせよ、各新聞社が個別に調査するのは止め、米国のように2,3社のリサーチ専門会社が実施する形式に変更すべき。恣意や主観や大マスコミのエゴを完全排除するために。

(敬称略)




2011年3月5日(土)
人類史上最も素敵な武器「フェイスブック」



フェイスブックって、いったい何?・・・というのが、つい最近までの話。日本には「ミクシー」があり、「ツイッター」が拡大し、皆さん色々なネットワーク・ツールを複合的に活用しているようだ。しかし小生は当HPのみ。携帯もメールも必要最低限の使用。タレントや評論家がツイッターを有効活用している理由は解る。アピール、発信、宣伝、反応受信など、利用価値が高そうだ。しかし、小生のHPは「掲示板」も無いから、かなりの「1Wayツール」的。更新は週1回で十分。ツイッターで毎日頻繁に書き込みやフォロアーのチェックをするなんて、どう考えてもシンドイ。
 フェイスブックの存在は、数ヶ月前に知った。映画「ソーシャル・ネットワーク」がその創設者の物語で、アカデミー賞の有力候補である、と。そういえば、海外のサイトで「
f」マークを頻繁に目にしていた。日本のミクシーと同様のネットーワークで、顔写真と実名で仲間を増やすコミュニティらしい。まさかそのコミュニティ・システムが、歴史的な民主化運動に大きな役割を果たすとは・・・。創業者は想像もしなかっただろう。

チュニジアが発端となり、エジプト、リビアへと拡大する独裁国家崩壊の動き。民衆の武器は只一つ=インターネットだ。人類の歴史上、ここまで素敵な武器はあっただろうか? 一挙に何十万人を終結させるツールはあっただろうか? 情報統制され、テレビ・やラジオ・新聞から流れる情報は作られたものばかり。海外メディアの情報を受信したり、集会を行うと逮捕される。革命的な動きは処刑されるケースも・・・。北朝鮮以外にまだそんな国があったのか・・と、自分たちの無知を恥じる。もちろん日本のマスコミ関係者も無知だから、そんな情報を流すはずもない。イラクは特殊国、リビアは「カダフィ大佐」の存在で、ある程度の認識はあったが、チュニジアもエジプトも、他の中東各国も殆どが同様の状況とは・・・。そして国民の貧困は想像以上。逆に独裁者は何兆円もの隠し財産。中東の人たち、そこまで抑圧されながらよく我慢してきたな、と感心する。なんだか、アラブ系民族に対するイメージが変わった。さて、話を戻すと、独裁政府の厳しい管理・統制網を掻い潜って唯一「集会」的なことが可能なツールが「フェイス・ブック」だったのだ。

テレビでエジプトの民主化デモを初めて見て、熱いものが込み上げてきた。弾圧された民衆が武器を持たずに命懸けで戦う姿は、いつの時代でも、誰が見ても胸を熱くさせる。そして、知れば知るほど、絶対に独裁政府が崩壊し、民衆が勝利を勝ち取ってほしいと心底願う。日本をはじめとした先進国の若者の苦悩や問題が、どんなにちっぽけか。中東の彼らに比べると、どんなに恵まれた生活をしているか(自由と衣食住)、思い知らされる。自分も忘れていた「正義感」と「闘争心」が沸々と蘇ってくる。
 それにしても、フェイスブックを使った情報網は、実にドラマチックでスペクタクルなものだったらしい。発端はチュニジアの若い女性のフェイスブックから。友人や兄弟が、軍人や警官に殺され、一気に火がついたのは、エジプトも同じ。政府がINの活用に気付いてプロバイダーを閉鎖しても、別ルートでフェイスブックにアクセスし、民主化デモの計画と実行を成し遂げた。2国が政府を倒して、当然のことながら間の国=リビアに民主化の動きが移ったわけだが、武器を持たない国民たちを空爆するなんて、犬畜生以下の独裁者だ。いや、犬などの動物のほうが、まともな規律と社会性がDNAに刷り込まれている。畜生「未満」だ。近いうちに、この国も正義が勝利するだろう。そして勿論、民主化が出来上がったわけではなく、未だ始まったばかり。これからが大事だろうし、大変だ。成功を祈りたい。

映画の「ソーシャル・ネットワーク」はアカデミー賞の主要部門で無冠に終わった。しかし、歴代の「ノーベル平和賞」受賞者と比較しても、遥かにフェイスブックのほうが成果が大きい。まあ、道具だから受賞することはないだろが、真の平和賞に値するものだと確信する。今回を機に「フェイスブック」への興味が高まった。試しに会員になってみようか。我HPを2Way活用するためにも。
2011年2月3日(木)
現実社会を超えられない映画産業の辛さ




今年も映画の祭典アカデミー賞候補が発表された。「ソーシャルネットワーク」VS「英国王のスピーチ」の対決模様。昨年の「アバター対ハートロッカー」よりも、奥行きのある人間ドラマ対決なので、今年のほうが見応えがありそうだ。一方、日本における昨年の年間興行ランキングも発表された。洋画は「アバター」はじめ「3D」「ファンダジー」「CGアニメ」、邦画も宮崎アニメやワンピース等のアニメ作品が上位。この結果に対して、『女・子供が喜ぶ映画ばかり。大人にとって見応えのある映画がなくなり、制作者側も企画やアイディアが枯渇している』・・との評論を目にした。確かにその通り。だが、そんな一面的な分析だけでいいのだろうか?

ふと、現実社会に目を向けると、映画や小説顔負けの凄い出来事ばかり。世界中で起こっている民族紛争や自爆テロ。平和な街を突然恐怖のどん底に突き落とす無差別殺人事件。地球温暖化による自然災害も、人類に警笛を鳴らすようなものばかり。これらのニュース映像を毎日テレビで見ると、我々の感覚が麻痺してくる。「これって現実?映画?」って。果たして現実を超えるアクションや戦争映画、ミステリーやアドベンチャー映画を作れるだろうか? 「13日の金曜日」の殺人鬼ジェイソンと、現実の殺人者(例えば秋葉原・・でもいい)、どっちが怖い? 不気味さでは圧倒的に現実だ。日本のドロドロした政治劇はどうだ。50年振りに政権交代を勝ち取った政党が、まるで連合赤軍の内ゲバのように「小沢リンチ」をするおぞましさ。それを大新聞の妖怪が糸引いて、法曹とマスコミが結託して追い込んでいく物語。山崎豊子も描けない。黒澤明も監督できないほど恐ろしい現実。これを超える映画シナリオ作れる?

最もすざましいのが米国の10年。ハリウッドが描きたいことを全て現実が先を越した。クリントンのお色気事件は愛嬌で、「同時多発テロ911」から一気に映画以上の世界。イラク戦争の勃発・長期化、フセイン独裁者の処刑、ビンラディン主犯の逃亡劇、超大型ハリケーンの襲来、そして世界大恐慌を引き起こした「リーマンショック」、最後は映画でも遠慮した黒人大統領の誕生・・・・と。物凄い展開。息もつかせないスピードと転換と転落・・。こう考えると、ちょっとやそっとのSFやミステリーでは刺激が少な過ぎる。その昔、「ウォール街」という映画が衝撃的だった。マネーゲームと会社乗っ取り劇。でも現代のリーマンBは、もっと悪どい手法で金融構造を破壊し、一部の経営幹部は「濡れ手に粟」で何10億円も報酬を掠め取っていた。そして、イラク戦争の勃発からサブプライムローン政策⇒リーマンまで、全ての恐怖と恐慌に関わってきた米国大統領のブッシュ。こんな強烈キャラクターの人物を過去に知らない。というか、過去の映画で、こんな酷い登場人物を見た記憶が無い。彼には言いたいことが山ほどあるが、グッと堪えて「8年間、核のボタンを押さないでくれて有難う」とだけ言っておこう(逆説的に)。どうだろう? 映画のキャラクターだって、ブッシュ、フセイン、ビンラディン、ラムズフェルド、パウウェル・・・と、こんな強烈な人物設定はできないだろう。

そう考えると、冒頭のように映画制作者を批判できない。凄いシナリオや面白い脚本を書けないのは仕方がない。最も恐ろしく刺激的なのは、いま世界中で起きている出来事だから。将来への夢も無くなった。楽しく夢のあるロマンス・・・なんて、もう白けてしまう。現実への失望と、抜け出せない閉塞感による苛立ち。だから、目の前の嫌な話や汚いものは拒否。すると必然的に、映画は現実を忘れられる「ファンタジー」だったり、現実感がなく映像が美しい「アニメ」を求めるのだ。そして「3D映画」のヒット。大いに結構。映画館でしか観られないテクノロジー。小難しいストーリーで汚い映像の映画よりも、単純な物語で美しい3D映像。それでいいではないか。映画産業が生き残る方向は、それしかないのだ。70年代はアメリカン・ニューシネマや仏国のヌーベルヴァーグの潮流。80〜90年代はベトナム戦争批判から社会批判のリアリズム・・・。それぞれの時代に背景・ニーズ・環境条件があった。今の時代? 正直言って、リアリズムで「殺し合い」「罵り合い」「騙し合い」の人間ドラマは見たくない。

小生が昨年観た映画のベスト1は、実はCGアニメの「トイストーリー3」。多くの映画を観ているわけはないが、「アバター」は劇場で観たし、洋画中心に一応ヒット作はDVDを買ってチェックした。それでも断トツに「トイストーリー3」。自分の感覚がおかしくなった? いや、そうでもなさそうだ。現にアカデミー賞作品賞候補に、アニメ作品賞とは別に堂々エントリーしているから、アカデミー会員の御歴々も評価大。人形やおもちゃたちが、動いて会話をして大活躍する荒唐無稽な物語なのだが・・・、これが素敵な映画なのだ。「泣ける」とは言わない。よく、「泣ける小説・・」との評判で読んでみたら、全然泣けないものが多い。人それぞれ感性が違うから、この宣伝文句や書評は信じないほうがいい。だが、少なくとも私はこの映画にやられた。忘れかけていた青春の思いが蘇って、ピュアで透明な涙が頬を伝わった。友情や正義感の物語に、結末はどうせ判っているのに、「おもちゃ」たちを応援した。それと映像がいい。完成度の高いCGアニメ(2D版で十分)はハリウッドの独壇場。アニメを立体的にして質感を実写以上にきめ細かくしたことで、圧倒的な臨場感と映像美を確立。日本のアニメよりも、こちらのほうが感情移入できる。

 大ドンデン返しで、これがアカデミー作品賞を獲ったらどんなに痛快だろう。まあ、無理だろうが、その大穴予想を期待して授賞式を見たい。

2011年1月16日(日)
スッカラ菅の真実と猪八戒のニヤケ顔

昨年暮れに、とうとう小沢が折れて、政倫審に出席すると言った途端、菅総理は豹変した。新年の所信表明で「政治と金の問題とは縁を切る」とか「強制起訴されれば小沢氏は議員辞職すべき」とか、昨年の弱腰とは打って変わっての強弁。もういい加減にしろと、国民は呆れ顔。両者にどんな背景があったか知らないが、実に見苦しい&嘆かわしい。この様子を見て、子供の喧嘩が頭に浮かんだ。菅くんは気の小さいクラスの委員長。先生のお気に入り。小沢くんは、そう、番長。学年全体の番長でもあり、他校からも恐れられている。あることで小沢番長が窮地に立たされ、身動きできない状態に(例えば先生に縛られている)。今まで虐められた腹いせに、菅くんはここぞとばかりに、動けない小沢くんを殴る蹴る。陰で見ていた教師や親たち(マスコミや反小沢派)は、見て見ぬフリ・・・。そんな情景が思い浮かんでしまった。ちょっと不謹慎だったかもしれないが、菅の言動はそれだけ逸脱している。目つきは常に宙をさまよって、ぶっ飛んでいる感じ。正直怖い。
 あんた、それは卑怯だろう、もう少し男らしくなれないのか? こんな女々しいタイプが一国の総理とは・・・、本当に悲しくなってしまう。マニフェストへの裏切りとか、消費税増税が財務官僚の言いなりとか、そんなことはどうでもいい。リーダーとして、自分の意思を持って、もっと男らしく振舞って欲しい。要望は、たったそれ1点!

そんな中、内閣改造が行われ、大きな溜め息と失笑が漏れた週末の日本列島。嫌悪感しか覚えない「左翼弁護士」を見なくて済むと喜んだら、また性懲りもなく「猪八戒」の再登場・・。要するに仙石の弟分。本質は何も変わらない(まあ、野党の不信任案へのポーズだから当然か)。枝野のどこに力量があるのか? いや、まだ若いから潜在能力があるのか、と換言してもいい。能弁ではあるが、印象に残らず、あのくぐもった声がたまに「ブヒブヒ」と聞こえる。「仕分け」では殆ど目立った成果を出せず(自身のアピールも)、蓮方をお飾りスターにしただけ。参院選の大敗は時間が無かったとの言い訳もあろうが、本人の汚点として残ったのは事実(⇒選挙ベタ、マネジメント能力無し)。それにしても枝野、お前はなんで会見時にあんなにニヤニヤしているのか? ブタ顔がニヤけると、一層滑稽に見えるし、丁度同じ時期に観たTV番組「アメトーク:家電芸人」の天野(キャイーン)とソックリだったので尚更笑った。ねじれ国会の元凶を作って幹事長を辞めさせられたお前が、なんで官房長官なのか・・・、小学生が考えても疑問に思う人事への批判は明白なのだから、せめて神妙な顔をしたらどうか。幹事長で結果を出せなかったのに、こんな大役を仰せつかって・・とか何とかで演技しろ。

ちょっと気付いたのだが、菅、仙石はじめこいつらは、自分たちには何も悪いところがなく、へたしたら「自分たちこそ正義」・・ぐらいに思っているのでは? どいつもこいつも全く悪びれた様子が無く、いつもニタニタしてやがる姿を見て確信した。悪いのは全て「投げ出した鳩山」と「金まみれの小沢」だ、と。小沢を抹殺することは日本にとっての正義だと。岡田の歪んだ笑みは、自分が総理になる夢よりも「小沢潰し」のほうが大切なミッションである、と。自分たちは「左翼」ではなく「リベラル」だとも言っているような・・・。まあ、待て。色々言い分はあるだろう。一つ一つ聞いてやってもいい。だが、「左側」と「政治能力(政権担当能力)の欠如」が滲み出てしまったあんたらには、所詮無理な話。聞いても時間の無駄だ。自衛隊を「暴力装置」なんて思わず口走ってしまうなんて、社会主義、共産主義をよ〜く勉強して頭の中が「真っ赤な」証拠。きっと仙石の学生時代は高田渡の反戦フォーク「自衛隊の唄」を合唱していたのだろう。その人物が表舞台から消えても、「仙石操りスッカラ菅内閣」であることは火を見るより明らか。そもそも我々国民は、旧社会党や社民党に政権を託したのではない。小沢や鳩山がいて混在とした政党だから魅力があったのだ。元自民党のベテラン議員も多くいたから、経験と若さの融合&左と右が融合して、リベラルな政治を期待したから投票したのだ。ところが小沢・、鳩山チームは完全排除され、旧社会党の生き残りたちばかり。化けの皮を剥がせば、自民党以上に自分たちの利益のみ追求する、国民無視の裏切り者たちだったのだ。

ところで菅さん、あんたは何故そんなにビクビクしているのか? 何に対して怖がっているのか? どんなに強がっても、どんなに元気そうに振舞っても、所詮目が泳いでいる。目がいつもキョロキョロして、草食動物のように周りの様子を伺っている。それでいて、反対意見を聞く耳を持たないから困ったものだ。最後まで小沢の影に怯えているのか。仙石が怖いのか。世論が怖くって仕方が無いのか。あんたが出演した番組が史上最低の視聴率だったから、尚更怖いだろう。やっぱり一番怖いのは、中国でもロシアでも米国でもなく、まるで母親のように老けた姉さん女房かも・・。常に何かに怯えながら虚勢を張って総理大臣をやっている姿・・・、見るに堪えない。

功罪は別にして、例えば安部なら「憲法改正」という強い信念があった。祖父・岸信介からの相続があった。あの投げ出した鳩山でさえも、「環境保護」で世界にメッセージを発信した。でも、あんたは何も見えない。何を考えているか理解できない。政治家としての心情や信念が見えない。「国家観」なんて尚更無いだろう。受け売り丸出しの『最小不幸社会・・』なんて、まるで意味不明で持って回った表現。なんで「幸福な社会」と言えないのか。ここ数年は雇用や経済回復も必要だが、例えば『成長から成熟⇒5年後には経済構造を変える。同時に、もう一度日本人らしい温かい心や豊かな文化を楽しむ国家を取り戻したい』という言葉をなぜ語れないのか? 半年前の党代表選で「薬害エイズの菅で〜す」をキャッチフレーズにしていたぐらいだから、あの若いときが政治家としてのピークで、その後は与党に対するディベートさえすればよかった立場だから、何も考えて来なかったのだろう。今彼の目的は只一つ。せめて鳩山よりも長く総理を続けること。政権交代したことによる成果を何か一つでも自分の代で達成したい、目的はそれだけなのだ。
 ついでにもう一つ、与謝野晶子の孫(?)。選挙制度に対しても、自民党に対しても、たちあがれ・・に対しても、国民に対しても、彼の親戚縁者・先祖代々に対しても、全てに対する背任行為であり、「詐欺」だ。菅も与謝野も支離滅裂で、まともではなくなっている。どんな手段を使ってでも「増税」したい総理・・。末路は歴史が証明している。

 リーダー不在の国家、国民不在の政治、文化・芸術をストックせずにフロー化する価値観・・・。いつまでこんな不毛なことを続けるのだろう。「スッカラ菅政権」が続く限り、「最大不幸社会」は拡大する。(敬称略)

2010年12月20日(月)
みんな、ヘンだと判っているのに黙っていること


今年2010年もあと2週間足らず。1年間色々あったが、どうせ正月を迎えれば、何事も無かったかのように新年を祝い、「さあ、ことしは○○を実行するぞ!」と新たな目標設定するから不思議だ。でも、人間というのは、去年を『リセット』するから生きていけるとも言える。今年を象徴する漢字として「暑」が選ばれたり、流行語大賞が発表されたりすることも、リセット効果になっている。区切りをつけるために。ところで流行語、おかしくないか? 「AKB48」は歌謡グループ名で、固有名詞。大賞の「ゲゲゲの・・」に至っては、漫画や本のタイトルだぞ。流行語でも何でもなく、巷で「げげげ」を入れて会話している人など、誰もいない。「流行語大賞って、なんか変だよね。誰が選んでいるの?」と多くの人が思っている。そう、最近ヘンなことが一層増えたにも関わらず、おかしいと判っているのにみんな黙認している。どうせ言っても仕方が無い・・・と諦めの意識か? ここで今思いつくことを列挙してみると――。
1.プロ野球のクライマックス・シリーズに意味ある?
2.楽天どうした? 星野監督就任で「金満体質」球団に変身か?ジジイたらしの星野は、今度は若手経営者たらしに変身か
3.日本の政治家は与党・野党関係なく、人材がいない!
4.総理にしたい政治家1位が小沢になったら、マスコミは一斉に情報封印。都合の悪いことには蓋をする体質に問題ないのか?
5.政治家は権力側になると悪人顔に。現在の断トツ1位は仙石。小沢は元からだから2人がツートップか? 一度、悪人顔ランキングをやってくれ
6.無能な菅総理は嫌だが、次の岡田や前原はもっと嫌・・
7.菅さん、なぜ年末の忙しい時期に、且つ日本が大事な時期に、硫黄島に行き、沖縄に行ったのか? 目的が見えない。&手袋のまま遺骨に合掌した硫黄島の映像は、菅という人物に教養と常識が欠如していることの証明
8、キムタクの喋り方は下品極まりない。こんな人間が日本一の人気タレントって、我々が恥ずかしくないか?
9.「AKB」に熱狂する日本人って、なんなの? これをプロデュースしている秋元康って何者、何屋? 昔、「おにゃんこ」を作ったようだが、なぜこんな人間が芸能界を渡り歩き、自分だけ金儲けしている(ように思える)?
10.いつも喧嘩腰で品性の無い発言の石原都知事。どんなに威張っても、所詮、裕次郎の兄でしかない
11.かと言って、次が東国原は有り得ない。出るのは自由だが、東京都民、まさか選ばないだろうな・・
12.今、日本で一番権力を持っているのは「マスコミ」。危険な兆候だが、判っていても影響される、流される・・
13.多くの人は自分を「リベラル」だと信じている。しかし、国を守れない菅・仙石のお陰で、知らぬ間に保守的に&ナショナリズム思考に変化させられている。これも怖いぞ
14.政倫審への出席拒否。うじうじ、モタモタせずに、スパッと小沢を離党勧告せよ。菅政権は四面楚歌。民主党が分裂して、リセットしたうえでの大連立しか、日本政治が生き残る道は無いように思えてきた・・

他にもいっぱいありそうだが、今思いつくのはこんなところ。結局、政治の話になってしまうのは、ご容赦を。日本人は、元来曖昧で、イエス・ノーがハッキリしない国民性。ハッキリ言わないほうが丸く収まるケースもあるが、これだけ納得のいかないことがどんどん増えていくと、ストレスが溜まって体にも悪い。そろそろ、みんなで大きな声で真実を叫ぼう! あんた、おかしいよ、って。

2010年12月2日(木)
忘れられた観光地の問題点とギャップ

2週間前に木曽福島に旅行して、色々と嫌なことがあり、早速この「言いたい放題」で紹介しようと思ったが、あまりの悪口三昧のために止めておいた。時間が経って少し冷静さを取り戻したので、かいつまんで報告する。予てから絵画スケッチと写真撮影で行きたかった場所=木曽福島。あの木曽川の渓谷を中央線の車窓からチラリズムで観たときの好印象が、時間を経て(15年余り)一層熟成。且つ「木曽馬の牧場」にも魅力があり、行ったらバリバリ絵を描くぞ、と。今回、そのチャンスが訪れ、念願の地に降り立った。しかし――
結論から言うと、人も場所も魅力の無い、お寒いところだった。正にホスピタリティを感じない地域。紅葉が終わりかかったことも要因か。しかし、それにしてもおよそ観光地とは思えないような印象。その理由は後で判明したのだが、以前の観光バブル⇒「木曽路ブーム」が未だに忘れられない…、だから「大名商売」になっているのでは…と、地元民弁。ゴーストタウン化した駅前、蕎麦屋の店員、観光協会の担当者、バスの運転手、「寝覚の床」の土産店など、全てが笑顔とサービス精神の消えた人間&場所。共通点は、みんな50歳〜60歳代。確かに、観光バブル期を経験した世代。一様に無愛想で暗いのだ。逆に若い世代の人たちは明るく親切だった。それが救いか。ただ、如何せん、若手の絶対数が少ない。ブームを過ぎた観光地は、世代的にも冬に向かっているのだ。
お目当ての木曽川は水が涸れており、汚い岩がゴロゴロ。昔観たエメラルド・グリーンの水と切り立った渓谷は何処へ行った? 絵心をそそられる景色が少ない。聞けば、関西電力がダムを牛耳っており、この時期は放流(放水?)していないから・・とのこと。詐欺だ。観光案内のHPで説明しておけ。唯一良かったのが泊まった温泉旅館。女将さんと息子の対応が良く、なんとか嫌な印象を中和できた。女将にその印象を話したら、賛同された。よその県から嫁いできたとのこと。なるほど。
一度ブームを経験し、今では忘れられた観光地は、みんな似たようなものかもしれない。目玉が無いと、観光客を惹きつけることができない。ましてや、リピーターなど無理。だからこそ温かいホスピタリティの充実に力を入れるべきなのだが、こんな不況で閉塞感が支配する日本では、無理な話かも。そこまで地方は深刻だ。そこで、町おこしに手っ取り早い「B級グルメ」に走るのか。勿論それもいいが、なんだか即物的。最後に、この旅の「オチ」を。前述の「大名商売になっている」と言ったのは、旅館のロビーで出会った中高年の男性。客かな、と思ったが忘れて夕食時に女将と談笑。旦那の話になり、「お坊ちゃんで接客ができない。でも裏方の仕事をよくやってくれています」・・と。もしや、と思い「ロビーにいた人は旦那?」と問えば、「そうです」と。大名の権化が足元にいた。客に対して「いらっしゃいませ」も言わず、煙草を吹かして他人事のように&評論家のように地元民の問題点を語る。この国は、総理も官房長官も市長も、そして地方の旅館・店主も、みんな自分だけが正しいと思い込む「裸の王様」病であった。


2010年11月23日(火)
直方市「魁皇の花火」とナニコレ珍百景

ナニコレ珍百景」という面白いTV番組がある。芸人G・ネプチューンがMCの番組だが、意外に中身が濃い。正にタイトルどおり、日本全国の珍しい景色や場所を視聴者の投稿で取材に行き、映像で紹介するもの。徐々に投稿が変化・進化していき、今では景色以外に「珍ペット」「珍名さん」「珍店舗」「珍看板」「珍祭り」「元気老人」・・・と拡大。日本各地には、こんなに素晴らしい景色、ユニークな場所や人、素敵な風習・文化・風土があるのかと、再発見。ここから、眉毛のある猫がペットCMのタレントになったり、取材担当の地味俳優が新境地を開いたり、この番組を機に珍景色が他局でもどんどん紹介されたりと、広がりを見せている。そんな中、感動の珍百景があった。
相撲力士の魁皇は福岡県直方市出身。地元では絶大な人気。この珍百景は、「魁皇が勝つと花火が打ち上げられる」というもの。後援会云々ではない。高齢の男性が、誰に頼まれたわけでもなく、取り組み期間は毎日欠かさず20年近く続けている作業。おじいさんは、自宅から車で30分ぐらい離れた川原に行き、花火をセッティング。ラジオで勝敗を確認して、魁皇が勝てば花火を打ち上げ、負ければ点火しないで持ち帰る。それを淡々と、黙々と行っている姿。ちょっとジーンとくる。おじいさんは、魁皇の取り組みを生で見たことがないそうだ。地元の人たちには恒例の行事。おじさんもオバサンも、サラリーマンも主婦も、女子高校生も男子中学生も、みんなが花火が上がれば「オー、今日は魁皇が勝った」と手を叩いて喜び、日が暮れても花火が上がらなければ「今日は負けたか・・」と肩を落として帰宅の途につく。魁皇の花火は、直方市にしかない「珍百景」なのだ。
丁度今、大相撲は九州場所。魁皇の取り組み前に「魁皇コール」+「手拍子」が起こっているのを観て、この珍百景を思い出した(放送は数ヶ月前)。魁皇が出続ける限り毎日花火をセットし続けるおじいさんの存在。その花火で、市内の住民みんなが笑顔になったり、落胆したり、「大丈夫、明日は勝つ!」と奮い立たせたり・・・。魁皇という力士のキャラクターと、故郷の人たちの応援と愛情。夕方の花火が上がった瞬間は、市民に一体感が生まれる。話としては、さすがに故郷の応援は凄い・・程度の反応だろうが、一連の様子を映像で観たときは、年の所為か熱いものが込み上げ、感動した。
魁皇は、若貴、曙、武蔵丸と同世代。彼らに負けない素質を期待されたが、同期がどんどん横綱になって引退して、親方になったり飲食業やプロレスに転向したり、様々な栄枯盛衰を経験しても、我関せずと相撲を黙々と取り続けてきた。彼は、「気は優しくて力持ち」との表現がピッタリの力士。その勝負弱さに、見ているこちらがイライラしたこともあった。横綱昇進を目前にして、プレッシャーに負けてチャンスを逃したこともあった。しかし彼は愚痴をこぼさず文句も言わず20年以上相撲を取り続け、強いだけで品格のかけらもない朝青龍との対比で、強いことが全てではないことを教えてくれた。
 地元の暖かい応援、今場所の「手拍子・魁皇コール」、本人が取材に応じる時の真摯な態度と知性を感じる内容・・・と、どれを取っても横綱級だ。しかし、それだけでは横綱になれない。勝負の世界はそれでいい。ここ数年、相撲界の問題点ばかりに注目し、魁皇の存在を気にも留めなかったが、今は私も応援スタンス。今場所は、優勝してほしいな。そして、故郷の直方で、大花火が打ち上げられることを祈る。


2010年11月5日(金)
小沢さん、だからあんたは嫌われる・・

中国、ロシアに完全に舐められている日本政府。対応の稚拙さや弱腰に対して、大国がどんどん攻め込んでくる様は、まさに「喧嘩上手」対「喧嘩未経験者」の戦い。今ごろ前原や枝野がキャンキャン騒いでいるが、座敷犬が室内で吠えているようなもの(前原は両国のターゲットの可能性も・・)。やっぱり家主夫婦がちょっと左寄りだから攻めらているのか? なにしろ就任早々、中国や韓国に謝罪したわけだから、菅政権は舐められて当然か。そのうえ、そろそろ中国関係を沈静化したいのに「尖閣衝突映像」がYOU−TUBEで流出。他の機密事項漏洩事件と相俟って、もう日本政府はぐちゃぐちゃ。
そんな中、小沢が「政倫審」への出席を拒否したとの報道。幹事長の岡田が、一兵卒になったはずの平議員小沢に頭を下げて頼んだのに、断られた・・とさ。あほらしい。小沢が嫌われる一端を垣間見た思い。どうやらIN「ニコニコ動画」で国会に出ない理由を小沢氏が説明したそうだが、それだったら、国会に出て同じ事を堂々と話してくれ。検察審査会に提訴中であり、且つ司法と立法の分離の原則から、話す義務はないと言っている。それは正論かもしれない。ただ、もうハッキリ言ってあんたのやり方には、流石に付き合いきれない。裏でごにょごにょしないで、国会に出て野党の攻撃を一手に引き受けて一連のゴタゴタを収束してくれ。延々と「小沢出せ」「いや本人次第」「小沢に説明させろ」「本人が拒否した」で野党と押し問答して国会審議を停止させるのは、いい加減止めてくれ。
もしも小沢が格好いい男だったら――
「よし、ここは岡田君の顔を立てて政倫審に出よう。その場で、司法と立法の分離を話し、詳細に話せないことを含めて説明できる範囲で話す」
――と言ったらどんなにスマートか。これで岡田に借りを作れ、且つ岡田も過去の確執が和らぐかも・・。小沢も、ここが勝負どころ。堂々と説明すれば、小沢支持は一気に高まるだろう。だが、こんな人身掌握をできないのなら、所詮復活の道は無い。やっぱり最後まで総理になる器ではなかった・・で、終わることになるだろう。
貸し借りで言うと、民主党が政権を獲れたのは誰がなんと言おうと小沢の力と執念。小沢の選挙能力や政治力がなければ、鳩も菅も一生野党で終わっていたし、仙石なんて誰にも知られずに地味な議員のままだった。前原や枝野はテレビ討論で騒いでいるだけの若手だった。今の地位や舞台は全て小沢がくれたもの。現政権の首脳陣は、小沢に大きな「借り」があるのだ。そんな義理人情を一切無視した「小沢潰し」を画策してドロドロした薄汚い争いをしていること自体、民主党に政権担当能力が無かったことを証明している。
もしも仙石が人間味のある素敵な男だったら――
「よし、ここは小沢と協力関係を築いて、借りを返した状態で現政府の難局を乗り切ろう。今大事なのは日本の政治力&経済力の建て直しだ」
――と言ったら、どれだけ問題解決能力が高まることか。まあ、無理だろう。特に仙石には国家レベルを扱う度量と哲学は無く、関心は「小沢潰し」だけらしいから。いずれにしても、元はといえば小沢の責任。彼自身が義理人情と人身掌握を使い分ける政治活動をしてこなかった報いだ。選挙民にはカリスマ性があても、党内の仲間はビシビシ切り捨てた過去。マスコミを馬鹿にしてみんな敵に回した。全てその確執が現民主党の弱さを支配している要因か。
(敬称略)

2010年10月20日(水)
メディアを骨抜きにするO氏の恐怖

O氏の所為で骨抜きにされている週刊誌がある。「O氏って誰?」。もちろん小沢氏。いつも「小沢」ではクドイと思って、ちょっと変えてみた。骨抜きの典型は週刊B春。以前、ライバルの週刊S潮が、朝日新聞襲撃犯の誤報で評価をガタ落ちさせ、B春の一人勝ちかと思わせたが、案外引き離せなかった。結果、今でも同日発売で似たような特集。部数も同程度か。小沢攻撃も同様のトーンで展開。ただ、ここにきて、S潮がスタンスを変えて、菅政権批判に変化。他誌も「検察批判」や「仙石批判」が目立つようになったが、依然として文春(言ってしまった・・)だけは徹底的に小沢攻撃。もう、引くに引けなくなっているのだろう。だが、そのことによって重大な矛盾が発生。つまり「骨」が無くなったのだ。
今最も必要な記事は、大権力=検察の犯罪である。斬って斬って斬りまくってもらわねば納得がいかない。しかし、殆ど見かけない。以前の文春はもっと骨っぽかったはず。作家K氏のコラムは、映画評論以外に政治批判や検察批判が楽しみだった。ところが、最近陰を潜めている。本人の意思ならいいが、なんだか「キレ」がない。そして名物コーナー「新聞不信」。これが全く詰まらない内容に。以前は、こちらが心配するほど朝日や読売をボロクソに貶していた。だが今は、批判が生ぬるすぎて読む気がしない。哲学やアイデンティティを感じない。「小沢を徹底的に潰す」との手段だけになって、本来の目的を見失っているのでは? 大新聞と仲間になって骨なし記事しか書けないのでは、存在意義なし。
それにしても小沢の影響力は恐ろしい。柔道との二束のわらじを断つ記者会見をした谷亮子。元来、彼女は思ったほど国民の人気は高くないが、今回小沢が何故か同席したことで、イメージがガタ落ちしたようだ。まさに「負」の影響力。官房長官の仙石は反小沢の急先鋒だから、好イメージになるべき立場。だが、眉間の皺やダミ声の関西弁や元社会党の左側イメージや、首相を遮って全て自分で(上から)答弁する姿は、全く「善」に見えない。「双璧の悪」に見せる小沢の影響力は恐怖だ。そして、菅の印象がどんどん薄れていく・・・。
(敬称略)



2010年10月19日(火)
見るに堪えないTVCMの増加・・

最近、トイレタリー商品のTVCMが露骨になっている。要するに汚い&エグイのだ。風呂の毛詰まり、カビ、フロ垢、トイレの汚れ、台所シンク・・・と、これでもかとばかりに、見るに堪えない汚いものを見せ続ける。だいたいTVって、観るときは飲み食いしながらが多い。だから、尚更印象が強烈なのだ。広告効果が上がっているのだろうか? 若い主婦に対しては、ここまで露骨に見せないと、掃除をしない時代になったのだろうか? よく分からない。一度メーカーから説明して欲しい。お茶の間に、ここまで汚い映像を流す理由を・・。
CMにはタレントが付き物だ。ランキングの高いタレントは、必然的に露出頻度が多い。小生にとって、○○タクは最も嫌悪の対象。あの声あの喋り方、全く品性を感じない。TVやハイボールの大柄女性。いつも思うのは「この顔って美人?」との疑問。竜馬を演じる歌手はCMに自分の歌が流れる。いつも感じるのは、声量が無く、音域が狭く、どの曲も似た印象で、「歌、上手くないだろ?」と。最悪なのは、我が愛する競馬のCMに化け物=マツコが登場。メイン・キャラに起用して企業価値が完全に崩壊したフジテレビに次いで、「JRAよ、お前もか・・」との悲しさ。実は本人が一番戸惑っているはず。「私はキワモノのままでいいのに」と。とにかく、見るに堪えない。これも食事中には、目にしたくない。
好感CMは、白犬のソフトバンク。企業買収や提携を重ねてのし上っていった経営者(要するに投資屋)や企業そのものには全く興味が無いが、クリエイターには、してやられた。ユーモアと物語性が鍵。「高知編」ではサザンの隠れた名曲を挿入して心憎い演出。新作は「流し」に懐かしのぴんから兄弟! 犬に「お前じゃない!」と叱られる宮史郎の表情こそ犬に見える不思議。動物を使った過去の名作CMといえば、サントリー・オールド。雨の京都を子犬が駆ける、胸キュンもの。確か、カンヌCM大会で金賞を獲ったはず。同パターンの復刻版でいいから、サントリーが出してくれないかな。今の空虚な時代だからこそ、確実にヒットすると思うが・・。如何なものか。



2010年10月10日(日)
疑惑まみれの小沢起訴。黒幕は誰?

ここまで皆がグルになって「えげつない(酷い・露骨)」小沢潰しをするとは・・・。唖然となった。もう、こうなったら、小沢が無実かどうかなんてどうでもいい。本当は有罪かもしれない。だが、有罪とは言っても自分の金(か、政治資金)の「虚偽記載」。その犯罪か否かの論点よりも、国家がグルになって一人の政治家を潰そう(殺そう)としていることのほうがよっぽど怖い。それに検察の重大犯罪が絡んでいるから、危険度・恐怖度が一層高まる。尚且つ、肝心の国家の危機管理と財政運営がフリーズ状態だから、あいた口が塞がらない。検察審査会の決議が出た翌日のワイドショーで、ある女性タレントが面白い発言をした。「結局、黒幕は誰なんですか?」と。人気の池上彰さんなら、「いい質問ですねえ〜」とのリアクションがありそう。それほど、ズバリの疑問。ここまでミエミエのシナリオ。いったい誰が書いて陰で糸を引いているのか、皆が知りたいことだ。どうやら、国家的謀略の臭いがプンプン。
一連の流れを整理しておこう。検察審査会2回目は当初7、8月頃に結論がでる予定だったが、9月に延期。参院選の民主党惨敗で9月の党代表選に小沢が出馬する可能性が出てきたから、出馬させないために9月にした。しかし小沢は出てきた。そこで仮に代表に選出されたとしても、窮地に追い込む(=世論が許さない)ために10月末に変更と公表。ところが、思わぬ邪魔が・・。どうやら身内=地検の証拠捏造の噂。すわっ、選挙期間中に発覚すれば、小沢に風が吹く。地検の犯罪が明るみに出た後に審査会を行えば、確実に小沢が「シロ」になる。ええい、ままよ、急遽審査を早めて、身内の犯罪が出る前に「起訴相当」を出させ、発表時期は適当に後でやればよし――との悪巧み。もしも、これが事実なら、素人が書いた小説以上に下手くそで、穴やボロだらけ。実際ボロが出た。嫌疑内容が付け加えられており、法的措置にまで発展する可能性も。
さて、黒幕は誰か? まず菅=仙石ラインを思いつくが、そこまでの悪巧みは逆に出来ない気がする。つまり、「小物」の域を脱しないから、本物の悪に徹するのは無理。自民党の重鎮や妖怪で、昔から小沢に恨みを持つ人物か。検察は未だ自民党からの流れを汲むから、こちらのほうかも。はたまたマスコミ界の妖怪か? 最も信憑性高いかも。それにしても、今回の「グル」では、マスコミの果たす役割は大きかった。お前ら、そんなに小沢が怖いのか? テレビで鬼の首を獲ったように喋る政治部担当。小沢批判のみで、すっかり舌鋒を抜かれた評論家御歴々。そして、挙って小沢批判ばかりしてきた大マスコミは、最終的に破綻した。論理矛盾、自己矛盾を起こし、筆の行き場を失ったのだ。
大新聞は諸悪の根源である自民党50年体制をあまり批判せず、政権交代時に何もしていない民主党に「果たして政権担当能力はあるのか?」と批判の矛先。最初から保守系か・・。例の大阪地検の「郵便不正問題」は村木さんと石井議員を犯人と決め付けた大合唱。そして、明けても暮れても小沢潰し記事。その後、村木さんの無罪が確定し、大阪地検のとんでもない証拠改ざんが発覚しても、地検批判のトーンが生ぬるい。だって、そうだろう。一緒になって犯人扱いしたわけだから、今更地検批判できない。しかも容疑者が両方の事件を担当したとなれば、小沢も無実の可能性UP.!だから、何も言えないのだ。検察審査会の結果に至っては、不自然な問題点を語ろうともしない。もう四面楚歌。自分の立場を守るためには、黙るしかないのだ。自己矛盾の権化。自分が容疑者になった途端に「取調べが信用できない。可視化してくれ」と騒いでいる地検とおんなじ。本来マスコミの使命は何か?⇒「正義で公正で公平な報道をする」ことだよな。今、日本で恐ろしい犯罪が暴かれようとしている。政治家までも逮捕できるトップ権力組織が、汚れた犯罪を犯してきた容疑・・・。マスコミが徹底的に追求しないで誰がする? ・・・あっ、しまった。忘れていた。お前らみんなグルだったな。理想論を述べても意味がなかった。せいぜい、最後の砦=菅政権を持ち上げてちょうだい。中国外交の真実と裏側をスクープする度胸もなく、今のアマチュア政治を鍛えるための前向きな批判もできず、記者クラブで垂れ流された情報を記事にすればいい。ただ、言っておくが、大新聞+系列TVよ、「お前たちは、もう死んでいる(存在価値無し)」。
 いずれにせよ、小沢がいつからどのような形で逆襲するか、期待せずにはいられない。

(敬称略)



2010年10月6日(水)
凱旋門賞2着ナカヤマフェスタの挑戦秘話

まさかの大健闘。まさかの「ナカヤマ、勝ってしまうぞう!」。比較的地味な存在だった馬がここまで素晴らしい競馬をしてくれるとは・・。正直言って、宝塚記念を勝った直後に陣営から「凱旋門挑戦」コメントを聞いた時には、耳を疑った。ナカヤマにダービーでは◎、菊花賞でも○を打って応援した私でも、凱旋門で通用するほどの馬ではない、と思った。エルコンドルの2着、ディープの3着入選・失格は別格としても、他のGT名馬たちはみんなドン尻や二桁着順でまるで通用しなかったから、悪いけどナカヤマのレベルでは無理・・と。でも、馬主の挑戦理由、というか挑戦使命を読んで(競馬雑誌で)、意識がガラっと転換。「よし、頑張れ!」との応援に変わった。
去年までの馬主は現馬主の娘さんだった。しかし病気で逝去。55歳で私と同世代。宝塚歌劇のファンでフランスが好きで、馬名に「フェスタ」を入れた。これまでのナカヤマ冠の馬は○外が多く、ダートの短距離系イメージ。しかしフェスタはステイG産駒で新馬勝ち後2歳東スポ杯を勝ちエリートコースに。ダービー4着で秋のセントライト記念を勝った時までは、将来の夢が広がった。しかし馬主の病状が悪化することに呼応するように菊花賞惨敗、中日新聞杯大惨敗・・・。そして馬主が亡くなった後、父親の現馬主が受け継ぎ、今年の春から不死鳥のように甦った。娘が大好きだった「宝塚」に勝ったなら、予てからの夢の夢だった自分の馬を仏国の凱旋門賞で走らせることに挑戦しよう、と即決。こんな強い馬に巡り合えるかどうか、次の保証はない。娘は命をフェスタに託したのだ。娘の夢を叶えてやろう、と。そしてチームを組んだら、偶然にもエルコンドルと同じ騎手・調教師・調教助手だったのである。
行かなければ何も起こらない。挑戦しなければ、偉業を成し遂げることはできない。馬主と馬が、我々に大切なことを教えてくれた。とりわけ、誇りとプライドを無くしてダメになっている日本人に。40cm差の2着は過去最高。相手が英国ダービーを7馬身差のレコードで圧勝した歴史に残る名馬だから、2着でも価値は高い。騎手の蛯名は、日本ではそこそこだが、なぜかフランスに行くと素晴らしい騎乗をする。きっと、ハートが強いのだろう。逆にヴィクトワールで7着だった武は、相変わらず海外での騎乗は消極的。日本でも「天才」ではなくなっているが、海外では一層精彩無し。舞い上がったり、結果を恐れているのだろ。
最後に馬の父ステイゴールドの素晴らしさ。自身も現役時代に、国内GTを勝てなかったのに、海外GTを2つも制している変り種。サンデーサイレンス系では最も安い種付け料50万円でスタートし、繁殖牝馬にも恵まれていないのに、次々に重賞勝ち馬を輩出。さて、次は米国の祭典ブリーダーズCに日本馬2頭が挑戦。両方とも父SS系。日本の競馬を劇的に変えたSSの母国で驚かせてほしいものだ。

2010年10月1日(金)
小沢イチローの逆襲はあるか?

国会審議のテレビ中継を観ていると、錯覚に襲われる。「あれ?質問に答えている与党は民主党だっけ?」と。総理の菅はじめ、仙石、前原、岡田・・・、答弁がみんな去年までの自民党と同じに聞こえる。そして、まさに「官僚的」。官僚に取り込まれ、官僚の言いなりになっている菅政権の真骨頂(?)。つるんとした前原以外は、みんな顔に生気がない。そしてどんどん悪人顔に。菅さんは、総理になって「トンチンカン」ぶりを露呈。財源も経済も金融も外交も地方も、何にも解っていない、勉強していない。だから簡単に官僚に取り込まれる。解らないから仙石に丸投げ状態。単なるお飾りで、昔の名前で出ている(薬害エイズ訴訟の菅でーす)だけなのが、ばれてしまった。ちょっと言い過ぎ? そうでもない。今回の中国外交問題における「弱腰外交」「ヘタレ外交」が全てを象徴。全員がオタオタして、国としての意思と哲学を持たない外交。まあ、あの顔触れ。当然の結果か。
国民もそろそろ目を覚ます必要あり。民主党の政権担当能力判断は、もう少し待ってもいいが、しかしあと半年。そう3月の予算審議。実質残り2年半の実行能力をそこで見る。だが、大体の力量は既に判明。頭でっかちで机上の空論タイプばかり。時にはブルトーザーのように、一気に土砂を崩す政治力や強引さもいる。だが、チーム菅には誰もいない。それが決定的な弱み。中心人物が前原とは・・、笑ってしまう。八ツ場ダムはどうした、日本航空の問題はどうだ、高速道路の無料化はどうする、お前が責めたトヨタ自動車はなぜ業績好調なのか・・。全部アドバルーンだけ揚げて、放りっぱなし。うまくいかない事項は全て小沢の所為。食べ散らかしているだけで、より酷くなっている。それが外務大臣になったら、尖閣島問題か。前原は疫病神だ。いや、厄病的な顔は仙石。あの眉間の皺は深いぞ。私は策士ですと顔に書いてある。それでいて、あの関西弁丸出しはギャップ。小生の勉強不足だが、過去にどんな実績があって、どんな能力を発揮するのか、どんな人間性でどんな政治観か、これほど不明で不気味な人物も珍しい。菅も嫌だけど、仙石も前原も岡田も「お前らには絶対に総理はやらせないぞ!」と国会中継を見ながら強く感じた。
・一方で、あの馬鹿な宮崎県知事の転進話。お前の所為で口蹄疫が長引いたのに、もう辞めるのか。都知事選への出馬に対するアンケートで70%近くが反対なのは当然としても、25%が支持すると回答。実に嘆かわしい。好き嫌いのレベルではない。国民よ、いい加減に気付け。本質を見抜く能力を養おう。マスコミ操作やテレビの「声の大きさ」に対して頭から信じないで、まず疑うことから始めよう。それができない国民のレベルなら、日本はもっと悪くなる。要するに自業自得だ。
さて、政界のイチローこと、小沢。なんだか、彼に風がビュンビュン吹いてきた。代表選で案外喋れることが判った(口下手ではない、と)。菅政権がモタモタするほど、自分の待望論が出てくる。10月の検察審議会次第で自由の身に。今は「山の如く」動かざる・・か。そんな折、2つの新たなフォローウィンド。1つは地検の逮捕事件。容疑者は自分絡みの起訴も担当した人間。自身の正義を勝ち取る(あるか否かは別に)チャンス。そして前述の中国外交問題。巷では「小沢だったら」と待望論のそよ風。これが中国側の「小沢のほうがやり易い」・・との戦略なら、怖いことだが。いずれにせよ、イチローが近いうちに逆襲する。そんな情報が入ったら、この誌面で早めにリポートしたい。
だけ、今一番笑えるのが、菅政権を支援してきた大新聞と大TVたちのうろたえ。地検を徹底的に叩かねばマスコミの価値がないのに、どこも弱腰で叩けない。なぜなら大嫌いな小沢を擁護することになるから。中国外交問題も同様。まともな問題解決とスマートな外交ができない菅批判は、すなわち小沢評価UPとなる。ふん、自己矛盾を起こしているのだ。ざまーみろ。自己否定してまで批判できまい。
(敬称略)

2010年10月1日(金)
ゴジラ松井の逆襲はあるのか?

まさかの松井放出説。昨年のワールド・シリーズでMVPを獲った選手が、たった1年で評価急落するとは・・。本人もそうだろうが、我々ファンには残念、落胆、ガッカリ。過去のデータで、シリーズMVPの翌年にトレードに出された選手は成績が落ちるケースが殆どらしいが、松井もジンクス通りに。確かに、球団側は放出段階で来期の対費用効果を予想する。松井の成績は落ちると予想したヤンキースは、正しかった。
それにしても、巡り合わせが最悪。NYは松井の後釜で5番に定着した若手選手が大活躍、松井が追い出した格好のゲレイロは移籍先のレンジャーズを牽引し久々のプレイオフ進出、常勝地区優勝チームのエンゼルスは松井が入団した今年久々に低迷・・・と。巡り合わせではなく、まるで松井が全ての原因を司っているような。勿論、自身の年齢的な衰え(目も含む)で一層好不調の波が激しかったことも要因。しかし、エ軍不調の原因の多くはピッチングスタッフの酷さ。スモール・ベースボールの名将と評されたソーシア監督も、首をひねる采配多し。いずれにせよ来期は、きっと最後の移籍となるだろうが、花道を飾れる球団に行って、再度ワールド・シリーズを目指してほしい。どうせ弱小球団で安く買い叩かれるはず。だが、そこで皆をリードして活躍してほしい。新球団の若手を牽引するためには、最後ぐらい通訳を辞めて公式の場でも自分で喋るべき。
実は、数ヶ月前に当コーナーを企画したとき、「今週の天使とゴジラ」と銘打って、ワールドシリーズまで毎週応援コメントを更新する予定だった。まさかこんな体たらくになるとは。仕方なく、「ゴジラの逆襲」と変更。松井に関する次の更新は、シーズンオフの移籍先検討での裏情報レポートになるのか・・。

2010年9月29日(水)
香川は日本サッカーの救世主になれるのか?!

ドルトムントに移籍した香川が止まらない。ドイツリーグで6試合中4得点は凄い。先のW杯ベスト16に続き、やっと日本サッカーが勢いづいている。イタリア・セリエAでがんばっている長友と相俟って、サッカーの海外ニュースを見るのが楽しみ。香川のポジションはMF。決定力のあるFWではないが、あのメッシもMF。少しでも近づいて欲しいし、従来の日本人とは違う素材であることは、専門家の絶賛で判る。FWの森本+一人ぐらいの成長で、得点力は十分。明るい未来が待っている。
だけど、逸材=香川は3ヶ月前の南アW杯に出ていたっけ? 実は選出さえもされていなかった。森本は選出されたが、1分たりともピッチに立てなかった。誰だ、日本代表監督は? そう、しぶとさと強運だけの男=岡田。こんなに、人を見る目が無いのに、今や講演会活動やら何やらで、引っ張りだこ。自分を最後まで庇ってくれた協会会長の犬飼氏は解任されたというのに・・。岡田って男はどこまで悪運が強いのだ? まあ、いい。DFの中澤が著書を出し、そこで岡田の問題を暴露。少しは胸がすっとした。『直前の合宿で選手たちが反旗を翻し、自分たちで結束し戦術を練ったこと。監督はパニックになって、自分をキャプテンから降ろし、突然のフォーメーション変更をしたこと。結果論で功を奏した』・・・と中澤が激白。
岡田の悪口は止めて、そろそろサッカーに対して、前向きな応援スタンスに。やっと日本人の才能が開花し始め、香川に負けない10代の人材が海外のユース・クラブで腕を磨いて・・、いや足を磨いているとの噂も耳にする。ロンドン5輪やブラジルW杯に向けて、我々も明るく応援しよう!

2010年9月23日(木)
大物(?)芸人司会者は、みんな不要だ!!
テレビを観ていてつくづく感じるのは、若い人材、新しい人材がなかなか出てこないことだ。問題点は?、阻害要因は何か? 10年前のテレビ番組と比較しても、中心的人物は8割がた同じ。 我々視聴者に新たなニーズがないのか? 制作者側がベテラン・タレントの能力におんぶに抱っこなのか? きっと後者だろう。ただ、もうそろそろ限界。とりわけ「大物芸人」と称されるMC。番組を仕切る司会者であり、番組名の「冠」にもなっている人たち。小生はみんな不要だと考える。以下、独断で斬る!
・タモリ⇒もう老人の風情。昼間に出る顔ではない。好きな事(人)と関心が無い事(人)への対応落差が激し過ぎるとの噂。「タモリ倶楽部」に専念すれば?
・たけし⇒顔の変形がより酷くなっている。この人は上手に他の人材を泳がしているが、たまに本人が出すギャグが全く笑えない。俳優・監督としての評価が高いが、先日観たドラマ「帰国」の台詞回しが棒読み・・。欧州でしか評価されない理由を垣間見たような・・。
・島田シンスケ⇒番組の私物化が目に余り、嫌悪感。「詐欺師か?」と思いたくなるほど饒舌に喋り続け、話が巧過ぎる。ところで賠償金1千万円の支払い命令って、傷害事件としてはメチャ重いのでは?
・さんま⇒昔は面白くてよく彼の番組を観ていたが、数年前から一切観なくなった。悪いけれど、今は「騒音」にしか聞こえない。今はTV界の裸の王様か。回りが「腫れ物触り」で何も言えない?
・所⇒この人が最も上手に立ち回っている。自分は何もしない。空気のような存在。適当にテレビ界に入り、適当にテレビ界で生きている。みんな居心地がいいのだろうが、本人の才能って何?
――とういことで、まるでTVウォッチャーのようだが、殆ど5分、10分観てチャンネル替え。それで判断できるし、それ以上観たくない。では彼らがいなくなったら、どうやって番組を作るのか? それを企画するのが制作者の仕事。いなくなれば、代わりの有能な人材が出てくるもの。因みに、島田、さんま、所の年齢。小生も同年代なので、複雑な心境。
2010年9月20日(月)
映画評論:「これがアカデミー賞独占映画?」
昔は映画をよく観ていたが、最近は専らDVD化された新作を観る程度。アマゾンで買うと千円近く割引になるので、洋画の話題作はレンタルではなく購入。いつでも観られると思うから、重そうな映画は未鑑賞のものが多い。従って、すぐ観るのはSFなどの観易い作品ばかり。「第9地区」「タイタンの戦い」「アリス・イン・ワンダーランド」「ハートロッカー」などを最近観た。以下、独断と偏見に満ち溢れた映画評論をするので、宜しく!
意外に面白かったのが「タイタンの戦い」。大人が観ても十分に堪えられるスペクタクル作品。CGばかりでなく、感情移入できる冒険物語だった。「第9地区」は、確かにアカデミー作品賞にノミネートされただけある逸品。特に前半のスリルとスピーディな展開と特撮(CG)映像に創造性を感じ、実にワクワク。ただ、後半の展開に意外性が乏しく、ちょっと竜頭蛇尾かも・・。まあ、なんとか最後まで飽きさせず引っ張った。全体に面白かったし、南アのアパルトヘイト政策への風刺で総合的に高評価。難点は宇宙人や主人公が汚かったこと。
最も驚いたのが「ハートロッカー」。今年のアカデミー賞を独占的に受賞した作品だったので、大いに期待。しかし、期待は見事に裏切られた。映像が汚い、登場人物たちが嫌な奴ばかりで不愉快、イラク戦争批判のメッセージが伝わってこない・・。好き嫌いの分かれる映画だろうが、結局は米国人の心にしか響かない内容。まあ、「米国」アカデミーだから、賞の独占にとやかく言う必要はないが、これなら「アバター」のほうが総合的に優れていたと、私は感じた。
最後にお勧め映画を1つ。「過去100年で勇気が出る米国映画ベスト1位」に選ばれた「素晴らしき哉、人生!」。古い映画だが、生きる勇気が湧く映画です。
2010年9月2日(木)
顧客が見えていない家電メーカーのH社

・冷蔵庫が故障し、早速メーカーの「カスタマー・センター」に電話。しかし、その応対が最悪! 久々に怒って上司に交代させる。やはり上司も慇懃無礼だが、何とか早急な修理対応で納得。だが、代わった修理日程担当者が、またもや失礼系。最終的に、猛暑で中2日待たされ修理完了。結局、末端の修理者(下請けかも)だけが丁寧な対応と謝罪・・。
・メーカーは日立。白物家電が得意で、量販店でも勧められて高額商品を購入した。テレビの家電芸人も商品機能を絶賛。しかし残念ながら、顧客との距離が遠い社風らしい。思えばこの会社、広告をあまり目にしない。企業の社会貢献や様々な活動も耳にしない。背景はどうあれ、消費者との接点が少ないようだ。その本性がこんな所で露呈する。怖い。困っているときにこそ、丁寧に対応してくれれば、顧客の好感度は倍増するのに・・・。
・それにしても最近の家電製品。みんな機能は素晴らしいのだが、マイコン(基盤)が壊れると一発でお手上げ状態。機械の進歩も考えものだ。

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