●年齢を重ねると、嫌いなタレントが増える。小生が特別に捻くれているのかと思ったら、意外にそうでもなく、年を取るとそうなる…的な事を週刊誌に書いてあったので安心した。『タレント』は間違った日本英語。意味は「才能」で、その正反対の人材が如何に多くTVに出ていることか・・・。ただ、別の用語が無いので、通称になった「タレント」とい言葉を使う。
日本のTV界で感じるのは、好感度の低いタレントが多くの番組に出ている不思議。好きな芸人、好きなジャニーズ、嫌いなアナウンサー、嫌いな俳優・・・色々なランキングが大流行で、一部の週刊誌がやっていることなのに、日本人全体のランキングのように一人歩き。それでも、好き嫌いは、確かに納得できる部分もある。好かれているタレントやアナウンサーが多く露出しているのは当然であるが、嫌われランキング上位者が大威張りで出ているのが、どうにも我慢ならないことがある。嫌なら見なければいいだけの話だが、好きな番組を見ていたらその嫌な人間が出てくる。一気に興醒めする。以下、嫌いないタレントを列挙すると――
坂上忍・・・誰もが認める断トツ嫌われ者。毒舌?⇒苦虫顔、二面性、なぜお前がそんなに偉そうに語る?
ヒロミ・・・折角居なくなったはずが、なぜ舞い戻ってきた?天然奥さんのお蔭?
とんねるず・・・冠番組が無くなり、TVに出なくなった⇒やっと消えてくれた
林先生・・・嫌い云々ではなく、毎日出過ぎ。説教臭い,予備校臭い,上から目線
小倉MC・・・朝のワイドショーにしがみ付いている姿が惨め。発言ウザイ
張本・・・もう言っていることが支離滅裂で矛盾だらけ。だが視聴率高い?
石原良純・・・父親以上に我儘で、存在がウザイ。神無月に替わってほしい
長嶋一茂・・・馬鹿丸出しの言いたい放題。だが、馬鹿を視聴者が求めている
高島ちさと・・・演奏だけしておけ! 汚いダミ声と性格。数秒で嫌悪感
デビ夫人・・・清水ミチコで替りが出来る。キワモノの権化
マツコ・・・「ほんまでっかTV」は○も、MC番組はスタッフを家来扱いがヘイト
ダウンタウン松本・・・こ汚い、面白くない、裸の王様、CM多い不思議?
中居・・・騙されて(?)解散した3人が可哀想。酷い滑舌と語彙が少ないのにMC多い不思議。日本人の馬鹿度が進む象徴。かと言って林先生ではない
(TVに出ていないが)
ホリエモン・・・存在の位置付けさえも不明。大金得ただけで、各種能力ゼロ
瀬戸内寂聴・・・波乱万丈の人生を売りにしているが、奔放さが2人の男を自殺に追い込んだのに、相手が悪いと平然顔。ある種の悪女に人生相談?
百田・・・放送作家⇒小説作家に。極右に突き進み、安倍親衛隊としてSNSで暴れまくり、安倍悪口には噛みつきまくる。反応が番犬スピッツの如し
高須・・・美容整形で暴利。自らTVCM出演だけでも滑稽なのに、ネトウヨのお世辞に乗せられ、SNSで踊るあほう
橋下・・・元祖嫌われ者。だがシンパも多い。政治に戻ることは2000%無いと公言しながら、相変わらず嘘つきで政治的発言ばかり。彼のツイートは、ディベートではなく喧嘩、しかもヤクザ的。維新も似たような輩ばかり。ヘイト!
まあ、今思いつくだけでも、これだけ。他にも沢山いる。日時によっては、どのチャンネルに替えても見たくない奴ばかりのことも。だけど、よくTVを見ているね・・・と疑われそうだが、その嫌いなタレントは2〜3分見れば殆どの様子がわかる。従って、一瞬だけしか見ていない。その後、毎日のYAHOOニュースを読むので、必然的に何を喋っているか、どんな発言が炎上しているか、見出しや最初の数行を読めば解る。知らぬ間に嫌いなタレントの情報が入ってしまうのだ。松本人志などは、面白い大喜利番組のMCをやっているから(すべらない話、イッポン等)、録画しておいて松本が喋る所は早送りして、若手・中堅の回答だけ見るようにしている。他も番宣スポットだけで大体様子が解る。マツコも「ほんまでっか」以外は見ないが、ある日TV見ながらソファでうたた寝していたら、だみ声で煩い女性社員にガミガミ責められている夢を見て・・・、目が覚めたらTVでマツコがスタップを「お前らは・・・、だからダメなんだ」と叱っている深夜番組が流れていた。よけい嫌いになった。
●あれ?、単に小生が嫌いなタレントの紹介オンパレードになってしまった。まあ、別に大した話ではないので、気楽に。それにしても、ヤフー・ニュースは恐ろしいもので、老若男女みんな読んでいる。スマホでパソコンで。政治、事件、事故、芸能、スポーツと。一般紙とスポーツ紙の縮刷版で、写真や映像が満載。そりゃあ、新聞を取らなくなる訳だ。天気予報もニーズに合わせて検索でき、実に重宝している。事件は、TVやラジオよりも早いかもしれない。いや、実はSNSで最も早いのは「ツイッター」。小生は一時期止めていたが、この事実を知ってしまうと再開せざるを得ず、発信よりも受信がメインとなった。昨年は結構発信していた。怒り・疑問を出すことによって脳内物質が出るようで、常習性が芽生えた。しかし体内アラーム発生。スマホであの「水中を浮いたような」画面スクロールをやっていると目がおかしくなり、「めまい症」が悪化して酷い症状が出たので、一切辞めてしまった。もっぱらPCでチェックすることに留めている。
とにかくツイッターが最も速い(と思う)。「トレンド」で、著名人やタレントの名前が出ていると、何かあったな、と。読んでみると、亡くなっていたり、事件を起こしたり。その2〜3時間後にヤフーニュースに掲載され、その後TVやラジオで正式なニュースになる印象。新聞はその翌日だから、もうタイムリー性は消滅したようなものだ。
ツイッターは、子供じみた「バトル」の場でもある。とりわけ政治・・・というか、日本は、もっぱら安倍シンパVS反安倍の対決。ネトウヨ(ネット右翼)VSリベラル派もかなりの論争をして罵倒し合っている。因みに「パヨク」とは左翼と韓国好きが一緒になった呼び名のようだ。実際には、左か右かの二者択一ではないのに、ハッキリ区別したがる。まあ、お互いにストレス発散しているのだろうが、たまにフォロアーの多い有名人がバトルすると影響力が大きい。最近では映画のPR記事で、安倍さんを揶揄したとして、前述の「永遠のゼロ作家=百田」が発言した俳優を「三流役者」と罵倒したことで、SNS上で大騒ぎになったことがあった。それに対して、リベラル派を自認するラサール石井が「三流作家が役者の何を知っている?」と反撃。拡散されて、ヤフーニュースでも取り上げられバトルになった。因みに「拡散する」とはツイッターの機能で、今では情報が広がっていくことを一般用語として皆使っている。いずれにせよ、内容を見ると、なんとアホらしく餓鬼っぽいことかと呆れた。
百田という作家は、極右思想で安倍首相のお友達で大シンパ。類は友を呼ぶのだろう。数年前も「南京虐殺は捏造で、実際は無かった」と言い張っていた。「永遠のゼロ」がベストセラーになり、大阪のローカルTV番組の一放送作家が作家先生に成り上がったとき。だけど、「永遠の」は反戦小説だったと思っていたが、どうやら根底に戦争賛美を隠した二重構造小説だったかもしれない。つい最近も「日本国紀」がウィキベディアのコピペだった疑惑が流れて、ある作家が「幻冬舎」に出版停止要請をしたら、社長がその人の実売部数を公表し、売れない本を出版してやったのに・・・・的なツイートをして大問題になった。社長は遂に謝罪とツイッター停止を発表。とにかく百田は、安倍の悪口を聞きつけると瞬間湯沸かし器の如き怒りツイートで個人攻撃をする。餓鬼の喧嘩とはこのこと。
そんな馬鹿馬鹿しい言い争いは読まないようにしているが、そもそもツイッターの目的や役割は何だったか忘れた。言える事は「人間の本性が出る」ツールであること。そして、米国のトランプが最悪の餓鬼的活用者と言える。
●TVのムダ金使いは昔から変わらない。1社から何億円もの大金を巻き上げ、価値の無い情報をだらだら流している。一つの番組に何億円のお金が動いているのだろうか? ロケをしたら、最低でも十人前後のスタッフがぞろぞろ付いていく。TVCMの制作に立ち会ったことが昔あったが(30年以上前)、たった1本のCMを作るのに、一体何十人のスタッフがいるのか、と驚いたことを記憶している。製作費に何百万、何千万、タレントに払うお金が数千万円。そしてCM提供料金が何千万〜何億円。それに群がるブラック広告代理店。
一方で、タレントの出演料。長嶋一茂が野球を引退して、初めて「さんまのからくりTV」に出た時の回想録⇒「野球では苦労して2〜3千万がやっとだったのに、TVに出て楽しく話しただけで1億を超える出演料」「さんまさんには頭が上がらない」と。また、NHKからフリーになって民放で活躍の四角い顔のアナウンサー⇒「NHKでは年収1千万円だったのに、民放で楽しく帯番組やらせてもらって2億円を超える」とニコニコと談話。腹立たしい話だし、軽率な人間たち。それでTV局各社の大きな自社ビル。暴利とはこのこと。この理不尽な構造を、どう消化すればいいのか?
●TV界のもっぱらの話題は⇒「フジTVの凋落」だろう。やること成すこと失敗ばかり。視聴率は地の底に堕ち、それを挽回するための方策が、これまた人事も番組作りも失敗し、悪循環の極み。どうしたんだろう、昔の華やかな時代は幻影だったのか? いや、偶然の産物でしかなく、まさにバブルだったのだろう。自由でいい加減な風土と、なんでもいいから面白ければいいとの時代ニーズが、たまたま合致しただけのこと。お台場に派手な自社ビルは残ったが、他は何も残らなかった。まぼろしの評価で、一時のお祭りだった。
最近のフジの出来事で笑ったのは⇒「ハズキルーペ」事件。鳥飛ぶを落とす勢いのハズキのCM提供を、な、な、なんとフジテレビ側が断ったとのニュース。大体、TV局側がCM提供を断るなんて、異例の事件。スポンサー様あってのTV局なのに・・・。しかも理由がふるっている。菊川玲が以前のCMで椅子に置いてあるルーペを踏んづけてしまい、「きゃっ!」と声をあげるシーン。あれがフジ側の気に入らない部分。どうやらあれが、
セクハラ、女性蔑視
に該当するとの見解。驚き、桃の木、山椒の木である。あのフジが言っている。どの口がぬかしている、、、だ!! 一昔前からセクハラぎりぎりのことをやってきたのはフジが断トツ多かったとの記憶。深夜番組でも酷いことばかりやっていたはず。セク・・・よりもパワハラはフジのお家芸。とりわけ「とんねるず」の番組が突出していた。芸人をイジメ、芸人に危険なロケを敢行させ、確か死亡事件はなかったまでも、骨折とか大怪我は何度もあったと思う。そんな酷いことを平気でやらせるTV局が、どうみてもユーモアの範疇にしか見えないことを「セクハラ」と騒ぎ立てる神経。というか、常識からかけ離れた世界で、世間知らずの馬鹿どもが、神経が何本もずれている頭で、クライアントに文句をつける。その提供番組が、前述の嫌われ者トップレベルの坂上MCの『バイキング』だったそうだ。もう、お笑い種、茶番としか思えない出来事。
ハズキの名物社長は烈火の如き怒り、フジTVそのものからCMを全面撤収。もう二度とフジTVとは付き合わないと宣言! 当然だ。その怒りは、普通の日本人の感覚なら、誰もが納得。そして、フジの社員や経営陣に言いたい。まず自分の顔を鏡で見ろ!と。
尚、ハズキのCMでは、敢えて舘ひろしに「キャッ」と言わせている。フジへの当てつけか、ユーモアか?
●フジの凋落原因が、現会長の経営とその人事政策にあると噂されている。もう15年以上同じ人。堀江がフジサンケイGの筆頭株主の会社⇒ニッポン放送に対して敵対的買収を仕掛けたときに、敢然と立ち向かい、防御したときの人物。当時は社長だったが、今は会長として院政をひいて未だに権力を握っている。確かにホリエモンには嫌悪感を持っていた国民が多かったので(14年前)、フジテレビの社長はヒーロー的扱いを受けた。だが、どんな政治もどんな企業も、長期政権は衰退の基。トップが長いと駄目になっていき、腐っていくのだ。このフジも案の定、全てが凋落し、色々人事面の手を打ってきたようだが、体質も風土も人材も業務手法も何も変らないのだから、腐敗を止めることは不可能。それでいて、昔の華やかな時代を忘れられず、同じヒットを目指す愚行。所詮バブルだった例えば「月9」に拘ったり、リメイクばかりやったり・・・。まだあの経営者がトップにいることを2年近く前に知った時、「まだこの人だったのか」と思うと同時に、「なるほど、凋落するわけだ・・」と直感した。
フジの会長って、義理人情に厚いいい人かもしれない。だが経営者としてはそれが決定的な弱点で、何も英断できないことに繋がる。一部のタレントと友達のような関係。昔から自分に従ってついてきた現役員やベテラン社員への寵愛。知らぬ間に、回りはイエスマンばかり。政治の安倍、米国にもいるし、ここにも「裸の王様」を見つけた! という感じ。
低視聴率が続くのに番組を打ち切れない。高齢化しているのにタレントの首を切れない、なぜ?⇒それは、お友達だから。甘いのだ、弱いのだ、経営者として失格なのだ。だけど会社が潰れない構造、赤字にならない構造、暴利が集まってしまうTV業界の腐った構造。例えば「とんねるず」は、会長とお友達、役員連中と昔からのお友達。超マンネリ化と低視聴率で、4〜5年前から打ち切るべき番組だったが、、ずるずる伸ばしてやっと1年前に無くなった。朝ワイドのMC=小倉氏は何年も前から何度も降板が囁かれたが、70歳越えで未だにMCに納まっている。会長の一声で居座っているのだろう。若い人材やタレントに刷新すれば、どれだけ挽回できることか・・・。
ある作家が、フジTVの出演依頼で、非常に失礼な対応をされ、二度と関わりたくないとの宣言をしていた。小生も15年以上前に、フジサンケイGの競馬雑誌のエッセーに応募し、優秀賞には選出されなかったものの、「審査員特別賞」に選ばれた。その際、担当者から電話をいただき、非常に失礼極まりない内容と対応で、憤慨したことを思い出す。自分のエッセーを掲載してもらう立場としては、我慢するしかなかった。
前述の嫌われ者=坂上。一時的に視聴率が良かった「バイキング」の坂上には頭が上がらないらしい(最近は低迷してるが)。フジも色々な番組に使っており、他局も含めて日本のTV局の感覚が理解できない。もちろん、誰にでも好かれるタイプを集めても面白い番組は作れない。所謂ヒール役も大事。嫌われランキングと好かれるランキング両方で上位のタレントは毒も才能もあって、必要不可欠の人材だと思う。だが、坂上とかヒロミのように「嫌われ上位」しか出てこない人材を、なぜあんなに重宝するのか、一般市民には理解に苦しむ。
坂上に動物王国的な番組を任せている。昔の動物王ムツゴロウの次を狙っているのか? だが、内容・視聴率とも日テレの志村けん番組の脚元にも及ばない。フジ側は打ち切りたい旨を坂上に伝えたら、ぽっと出のタレントに烈火の如く怒られたと。契約内容と違っていたのか、馬鹿なTV局だ。半年の予定でも、あまりにも数字が(評判が)悪ければ、3カ月で打ち切るのは当たり前。それをタレント如きにお伺い立てて仕方なく続ける・・・・なんて超愚行。坂上如きの小者タレント一人を御せないフジテレビの弱さ&ポンコツ振り。坂上も、どこまで図に乗って勘違いしているのか? たけしやさんまレベルならいざ知らず。ハズキ事件ではないが、これまた立場が逆である。
もう、フジテレビは、何から何まで、ボロボロ。大手企業の体を成していない。正しい判断ができる人材がいない。あるいは個人の判断ミスがあっても、企業というのは組織として適切な方向に導けるもの。チェックやサポート機能が働き、間違った判断が表面化しないようになっているのが、大人の組織。あのお台場の自社ビルが、なんだか子供の作ったプラモデルに見える。
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