2強対決と言いたいが・・・
今年も名馬や名牝の妹や娘が続々と。血統馬がきっちり走るようになったのは日本競馬の進歩だ。昔は、その逆だった。アドマイヤグルーヴの初子が抽選で漏れたのは残念だが(正しく抽選していることが判明)、樫馬の全妹、ダンスの初子、ディープ×樫エリモ、重賞級を毎年出すレーヴ一族と、血統面ではまさに百花繚乱。とりわけ2頭はデビュー後の実績で他馬を引き離している。レーヴディソールは2戦目のデイリー杯で直線一気に牡馬をなで斬り、1.33.6の上がり33.7! これが牡馬だったとしても朝日杯に行って断トツの1番人気になったはず。それほど破格の時計と勝ち方。ただ、陣営はブエナと同じ松田博厩舎。鞍上は最近GTで冴えない福永。そしてもう1頭がダンスファンタジア。父がファルブラウなので、母の良さを消すかと思われたが、さすがにSSの血は恐ろしい。母父SS馬がGTを勝ちまくっていることで証明されているように、この馬は完全に母だけのコピーのような馬。新馬戦の馬群を割って出た脚、赤松賞の持ったままの勝ち方、圧倒された。ただ、なんでGTになったら武騎乗なのか? もうそろそろ他に騎手がいるだろう? GTになったら横取りして、あっさり勝ってしまうのは如何なものか? もちろん当初からの予約かも知れないが、はたから見ていると感じは悪い。いずれにせよ、武=藤沢ラインで初子があっさりGT奪取というのは出来過ぎの感。本命にはしたくない。
・正直、2頭で決まる確率は高そうだが、それほど簡単ではないのが2歳の牝馬GT。確かにクラシックに直結する格の高いレースだし、強い馬が勝つレースではあるが、例えばウォッカだって、アパパネだって、当時は無名というか、注目度は低かった。今年も2頭以上に将来性のある馬を見抜くことは可能だ。しかも、現段階での将来性一番馬は、ここに出ていないが白菊賞を勝ったディープ牝馬だと言う専門家もいる。
  ジャパンC   
 ◎  ブエナビスタ  2着降着
 ○ ナカヤマフェスタ   
 ▲  シンゲン  
 ★  ヴィクトワールピサ  3着
 △  ジャガーメイル  4着 
 △  マリヌス  
  マイルCS 
 ◎  ガルボ  15着
 ○ ジョーカプチーノ   9着
 ▲  テイエムオーロラ  
 ★  ゴールスキー  3着
 △  ダノンヨーヨー  2着
 △  サプレザ  4着
  エリザベス女王杯  △◎で的中 
 ◎  メイショウベルーガ  2着
 ○ アニメイトバイオ   
 ▲  リトルアマポーラ  4着
 ★  セラフィックロンプ  7着
 △  スノーフェアリー  1着
 △  アパパネ  3着
  アルゼンチン   
 ◎  ジャミール  2着
 ○ トウショウウェイヴ  7着
 ▲  ゴールデンハインド  
 ★  コスモヘレノス  3着
 △  スマートステージ  
 △  スリーオリオン 4着
  阪神JF  短評:12/10記入 
 ◎  ホエールキャプチャ  2着:出遅れなければ前へ。先行して早めに抜け出す作戦が強敵素質馬を負かす作戦
 ○ レーヴディソール   1着:デ杯は衝撃の勝利。切れ者の個性派は大歓迎で、今回もレースっぷりが楽しみ
 ▲  ダンスファンタジア  9着:母のように先行してあっさり勝たれたらお手上げ。父の血が邪魔すると、思わぬ失速も・・
 △  アヴェンチェラ  4着:牝馬が札幌2歳で3着以内に来ると、クラシックに直結。問題は体調が戻っているか?
 リトルダーリン  11着:超良血なら、新馬戦を勝ったばかりの馬でも来るのがこのレース 
 △  ライステラス  3着:外国人騎手が乗ると、データは後押し。筋肉モリモリとトラックマン一押し
大橋さんの競馬予想
  JCダート  ○★△
 ◎  キングスエンブレム  
 ○ トランセンド   1着
 ▲  シルクメビウス  5着
 ★  グロリアスノア 2着
 △  アドマイヤスバル  3着 
 △  ダイシンオレンジ  
ビッグウェイの穴馬専科=大橋さんの競馬予想
本文へジャンプ

先週の結果:(12/10記入)

<予想>⇒成績(○◎△で的中!)

  天皇賞・秋   
 ◎  ブエナビスタ  1着
 ○ キャプテントゥーレ  
 ▲  ジャガーメール  
 ★  スーパーホーネット  
 △  スマイルジャック  
 △  アーネストリー  3着
  菊花賞 
 ◎  レーヴドリアン   4着
 ○  トウカイメロディ  6着
 ▲  ヒルノダムール  7着
 ★  コスモラピュタ  5着
 △  ローズキングダム  2着
 △  リリエンタール  


的中した予想内容をリンクとして残します。(12/14)
阪神ジュベナイル・フィリーズ⇒○◎△で3連単的中!
下記予想欄に成績を明記


鍵を握るのは千八経験と牡馬混合戦での勝利
・去年は3着までが千八の経験馬で、過去4年の勝ち馬は全て千八経験あり。それなら千八で好走した馬を買えばいいのだ。本命候補だったアドマイヤが出られないとなれば、札幌2歳で2着したアヴェンチュラしかいない。条件ピッタリで、この馬だけは上記2頭を破る素質を感じる。ただ、心配な材料だらけ。中間に発熱があったらしい。その関係で放牧から帰っての調教が進まず、本数も少ない。馬体重がギリギリのようで、最終調教も軽めに終始した。実績と潜在能力は認めても、さすがに今回は危険馬と言わざるを得ない。ただ、そこは天下の角居。JCでも体調不安を囁かれたヴィクトワールをキッチリ仕上げた。来てもおかしくない・・・との△印を打っておく。
・本命は◎ホエールキャプチャにしてみた。2歳戦は見逃すことが多いが、この馬のレースはたまたま見ている。2走前の芙蓉Sでは、逃げ切りで牡馬を完封。前走のファンタジーでは、出遅れて一転上がり最速で追い込んで3着。結果論的に脚質が「自在」となったが、2歳牝馬でどんなレースにも対応できるのは根性がある証拠。また適応力が高いのだろう。正直なことろ、2強を負かせるとは思えない。クロフネなので、ちょっと落ちる。ただ、母父SSの血が濃いようなので、競って強そうだ。2頭に割って入って、2着なら可能性ある。
阪神JF  2010年12/12
2010年12月10日更新
2歳GTレース価値は、牡馬と牝馬で大きく差がついた。牡馬の朝日杯は、早熟とマイル適性を測るレースに一層特化。ところが牝馬の「阪神JF」は完全にクラシック登竜門に変身。これはJRAも嬉しい誤算だろう。4年前のニュー阪神になってからだ。勝ち馬から、ダービー馬(牝馬なのに)、オークス馬、2冠馬、3冠馬と、立て続けに優駿輩出。こんな2歳GTは、世界中何処を探しても無い。要因は阪神がタフで広いコースに変更したからとの声も。じゃあ、牡馬の朝日杯は府中でやってくれ、と言いたい。あるいは阪神コースがそんなにいいのなら、前から言われているように「ラジオ日経」をGTにして、いい馬を集結させたほうがいい。その場合は距離は1800ぐらいがいいのだか、阪神では施行できない距離。まあ、いずれにせよ、今年の勝ち馬から来年のクラシック馬が出れば、当レース価値は絶対的なものになる。今年も名牝候補が数頭顔を揃えた。

 
  秋華賞   
 ◎  アグネスワルツ  9着
 ○  オウケンサクラ  
 ▲  アプリコットフィズ  3着
 ★  ワイルドラズベリー  4着
 △  アパパネ  1着
 △  ショウリュウムーン  
  毎日王冠   
 ◎  シルポート  
 ○  アリゼオ  2着
 ▲  ペルーサ  5着
 ★  アドマイヤメジャー  
 △  ネヴァブション  3着
 △  エイシンアポロン  2着
  スプリンターズS   
 ◎  ビービーガルダン  
 ○  グリーンバーディー  
 ▲  サンカルロ  3着
 ★  マルカフェニックス  
 △  ヘッドライナー  
 △  ワンカラット  5着

<過去の成績>

競馬雑誌「ギャロップ」第3回エッセー大賞
編集部奨励賞受賞作